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入籍前に必読!入籍・婚姻・結婚の違いや入籍の際に必要な手続きとは

結婚が決まると、法的に正式な夫婦になるために婚姻届を提出します。一般的には「入籍する」という言い方をしますが、入籍の正しい意味を理解している方はそれほど多くないかもしれません。婚姻届を提出する時期や手続きの準備についても、結婚するときになって「どうしたらよいの?」と頭を抱えるカップルは多いものです。
そこで今回は、「入籍」「結婚」「婚姻」の違いをはじめ、結婚時に必要な手続き、結婚をするにあたり考えておきたいことなどについてご紹介します。いざというときに慌てないためにも確認しておきましょう。

間違って認識されやすい!入籍・結婚・婚姻の違い

間違って認識されやすい!入籍・結婚・婚姻の違い

「入籍」と「結婚」「婚姻」は同じ意味だと思われがちですが、実際には異なります。いまや「入籍しました」という言葉は結婚報告の常套句で、「入籍」を「結婚」の意味で使っても誤用と指摘されることは少ないですが、本来の意味も理解しておくとよいでしょう。

結婚とは新しい戸籍を作ること

日本では法律上、結婚する男女には戸籍の届け出が義務付けられています。つまり、「結婚」とは婚姻届を提出することで、親の戸籍から抜けて2人の新しい戸籍を作ることを意味します。結婚後に名乗る苗字の戸籍にもう一方が入るわけではなく、夫婦2人だけの戸籍が誕生するのです。

ただし、必ずしも婚姻届を提出しないと「結婚」と言えないわけではありません。昨今、夫婦のあり方が変わってきていて婚姻届を出さなくても”結婚した夫婦”と認められる「事実婚」もあります。

入籍はすでにある戸籍に入ること

一方、「入籍」は既にある戸籍に入ることを意味します。本来の意味で「入籍した」といえるのは、”離婚歴があり、自分が戸籍の筆頭者になっている方が再婚する場合”、”再婚する女性が連れ子の戸籍を再婚相手の戸籍に入れる場合”、”離婚後に子供の姓を母親の旧姓に変更する場合”、などのケースです。

なお、結婚するときに提出する「婚姻届」とは別に、「入籍届」も存在します。ただし、初婚同士の結婚に入籍届は不要ですので、役所で間違えて入籍届をもらわないように注意しましょう。

婚姻は法律上で認められた夫婦関係

婚姻は「婚姻届」を提出し、法律上で認められた夫婦関係のことを意味します。そのため、「結婚」と「婚姻」はほとんど近い意味合いになります。「婚姻」は民法上で呼ばれている名で、一般的には「結婚」と言っても間違いではありません。

入籍(結婚)しないメリット・デメリット

昨今、事実婚を選択する夫婦も増えてきていますが、入籍しないメリット・デメリットはどのようなものがあるのでしょうか。

メリット

入籍しないメリットには、たとえば「姓を変える必要がないこと」があげられます。旧姓のままでいられるため、姓が変わることによる手続きをせずに済みます。

・携帯電話
・銀行口座(キャッシュカード)
・クレジットカード
・運転免許証
・マイナンバーカード
・加入している保険

たとえば、名義変更の手続きが必要になるものには、上記のものがあります。これでもごく一部であり、ほかにもたくさんあります。そのため、名義変更の手続きが不要になる点は、入籍しないことに付随する大きなメリットといえます。

デメリット

入籍しないデメリットには、「金銭面に不安が残りやすい」という点があげられます。
まず、事実婚の場合は税の負担を軽減する「配偶者控除(配偶者特別控除)」や「扶養控除」を受けることができません(配偶者の年収によっては受けられるものなので、人によってはデメリットにならないこともあります)。

次に、遺産や保険金の受け取りができない可能性も考えられます。遺産の受け取りが可能であっても事実婚だと税額軽減の対象にならず、相続税が発生してしまうことがあるのです。

このほか、「代理手続きがスムーズにいかないこと」もデメリットの1つです。仮に、パートナーが入院・手術をすることになった場合、同意書にサインをしなければなりません。しかし、入籍していない場合はすぐにサインができず、手続きに時間がかかってしまうことがあるのです。

2人の間に子供が生まれた場合は、「父と子の親子関係が認められない」可能性もあります。ただし、認知届を提出することで親子関係は認められるため、こちらはあまり大きなデメリットではないといえます。

いつがベスト?入籍のタイミング

いつがベスト?入籍のタイミング

結婚記念日は2人が正式に夫婦となる大切な日ですが、そのタイミングは2人の希望だけで決められない側面もあります。日取りは、なるべく両親の意見や仕事の状況なども踏まえて考えたほうが無難です。

両方の両親にも相談する

結婚は当人同士の問題といっても、両方の親を無視するわけにはいきません。というのも、結婚は両方の家族を巻き込む、家同士のつながりでもあるからです。

一般的には、当人同士で結婚の意思を確認した後、両方の両親に結婚を報告します。次に両家の顔合わせや結納を行いますが、その際に入籍日について相談するのがおすすめです。両方の親を交えて話し合いをするほうが、意見の食い違いが減り、まとまりやすくなります。

仕事の状況も踏まえて

退職や転職の予定がある方は、今の職場にいる間に入籍するか迷うケースが多いようです。結婚すると会社でも細かい手続きをしてもらう必要がありますので、迷惑をかけたくないと考える方もいます。

しかし、結婚お祝い金が支給される会社もあるため、在職中に結婚するメリットもあります。どちらにするかは本人次第なので、よく考えて入籍のタイミングを決めるようにしましょう。

婚姻届の書き方

婚姻届の書き方

婚姻届は結婚する2人の新しい戸籍を作り、正式な夫婦になるための大切な書類です。1カ所でも不備があると受理してもらえないので、正しい書き方を確認してから記入しましょう。

婚姻届の入手方法

入籍する時期が決まったら、まず役所の戸籍を取り扱う課にて婚姻届をもらいましょう。このとき、書き損じた場合を考えて2〜3枚余分にもらっておくのがポイントです。なお、忙しくて役所に行けない方は、インターネットでダウンロードして自分で印刷することもできます。

結婚後の姓や本籍地を決めておく

婚姻届には結婚する2人の氏名や生年月日、住所、両親の氏名など、基本情報を記入します。記入する前に結婚後どちらの姓を名乗るか、新しい本籍地はどこにするかを決めておきましょう。

結婚後の姓は夫と妻のどちらのものでも構いません。ただし、一度婚姻届が受理されると、原則として姓の変更は認められないので注意してください。

新しい本籍地は実際に住んでいる場所と関係なく、好きな住所を選ぶことができますが、本籍のある役所に行かなくてならない状況も想定されます。そのため、実際に住んでいる場所から近い場所を選ぶのが無難だといえます。

証人欄も忘れずに

婚姻届には双方が同意したうえでの結婚であることを証明する「証人」が2人必要です。証人は20歳以上で2人の結婚を知っている方の中から選んでください。ご夫婦に証人をお願いする場合は、それぞれ別の印鑑を用意してもらいましょう。

なお、婚姻届については以下の記事でも詳しくご紹介しているので、ぜひ合わせてチェックしてみてください。

入籍の際に必要な書類は3つある!結婚準備のスケジュール・入籍時の注意点とともにご紹介

婚姻届の出し方

婚姻届の出し方

婚姻届を提出した日を結婚記念日にしようと考えている方も多いでしょう。しかし、婚姻届に不備があったり、必要な書類が揃っていなかったりすると、当日に受理してもらえないこともあります。希望する日に入籍できるように、しっかり準備して提出しましょう。

婚姻届の受付窓口は年中無休

婚姻届は24時間365日いつでも提出することができます。役所には時間外窓口があり、業務時間外でも受け付けてくれるのです。
提出は結婚する当人たちのほか、代理人でも構いません。ただし、婚姻届に不備があると代理人による訂正はできないので、本人が提出に行くのが一般的です。

婚姻届を提出する当日の持ち物

現在の本籍地とは別の役所に婚姻届を提出する場合は、戸籍謄(抄)本を準備してください。これは、本籍地の役所でしか手に入りません。現在の住所から遠い場所に本籍地がある場合は、郵送での取り寄せも可能です。取り寄せには最低でも2日、長ければ10日程度かかりますので、早めに準備しておきましょう。

また、提出時には写真付きの身分証明書が必要です。運転免許証やパスポートなどを持参してください。旧姓の印鑑も訂正が必要なときに使用するので、忘れずに持って行きましょう。

入籍から結婚式までの期間は?

入籍から結婚式を挙げるまでの一般的な期間は3カ月~半年程度です。では、その期間より「短い場合」と「長い場合」、それぞれにはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

入籍から結婚式までの期間が長い場合

入籍から結婚式までの期間が長い場合のメリットには、「余裕を持って式の準備ができる」という点があります。入籍の段取りにも手間がかかるので、結婚式までの期間を長く設けるほどそれぞれの準備が重なるのを防ぐことができ、結果的に余裕が生まれるのです。また、挙式前に同棲を始める場合も、入籍済みであればご両親から反対される心配が少ないと考えられます。

一方、デメリットには「マリッジブルーになる可能性が高くなる」という点があげられます。結婚式の準備期間中は、どうしても喧嘩に発展しやすいもの。入籍したものの「本当にこの人でよかったんだろうか」と不安になる時期があるかもしれません。

入籍から結婚式までの期間が短い場合

入籍から結婚式までの期間が短い場合のメリットには、「新鮮な気持ちで式を迎えられる」という点があります。正式な夫婦になった喜びをより持続したまま当日を迎えられるためです。

一方、デメリットには「式の段取りなどをゆっくり決める余裕がなくなる」という点があげられます。「希望の結婚式場が空いていない」という状況に陥るケースも考えなければなりません。

入籍後に必要な手続き

婚姻届の提出で苦労する方も多いですが、入籍後にもさまざまな手続きが必要になります。2人で新しい人生を歩んでいくためのステップですから、ひとつずつ確実にこなしていきましょう。

会社で必要な手続き

会社勤めの方は入籍したら会社の担当部署に報告をしましょう。また、住所や給与の振込先が変わる方は、忘れずに届け出てください。なお、2人とも結婚前と同じ職場で働き続ける場合は、保険や年金関連の手続きを会社側が代行してくれます。

結婚を機に退職・転職する場合

結婚を機に転職することが決まっている場合は、現在の会社で源泉徴収票や年金手帳などを受け取り、健康保険証を返却しましょう。転職先が未定で無職になる期間がある方は、失業手当の給付や国民健康保険などの手続きを行う必要があります。退職後、配偶者の扶養に入るという方は、配偶者の勤務先で手続きをしてもらうことになります。

引っ越す際の手続き

今の市区町村外へ引っ越す場合は、転出届と転入届の提出が必要です。転出届は、もとの住所がある役所で引っ越しの14日前から受け付けています。

多忙で役所の窓口に行けない方は、郵送でも提出が可能です。転入届は、新しい住所がある役所へ引っ越しから14日以内に提出しましょう。

複数の手続きをできるだけ早く終わらせるには?

郵送やオンラインで手続きが済むものもありますが、平日の決められた時間内に窓口へ行かなければできないものもあります。式の準備など多忙な中で必要な手続きを終わらせるには、効率よく進めなければなりません。

必要な手続きをリストアップする

結婚後に必要な手続きは人によって違います。たとえば、結婚を機に引っ越す方は先ほど説明した手続きが必要ですし、姓が変わる方は運転免許証や銀行口座などの名義変更をしなければなりません。
まずはご自身にどの手続きが必要なのかリストアップしてみましょう。

効率の良い順序を確認しておく

必要な手続きのリストアップができたら、できるだけ効率よく行える順序を確認しておきましょう。
たとえば、入籍と引っ越しの時期を検討している段階なら、引っ越し後2週間以内に入籍するのがもっともスムーズです。この場合、同じ日に転出入届と婚姻届の提出をすることができ、名義・住所変更も1日で済ませることができます。

早めに行動しよう!結婚報告をすべき相手と伝える内容

前述したように、結婚をしたら会社での手続きも必要になるため、早めに上司や先輩、同様に報告をしなければなりません。順番としては、先に直属の上司に報告し、続けて先輩・同僚・後輩に伝えましょう。伝える内容は「結婚しました」だけでも問題ないのですが、上司に報告する際は「今後の勤務継続」「異動の有無」などについても一緒に相談しておくのがおすすめです。

結婚式を挙げる場合は、招待する方にも早めに報告をする必要があります。SNSを通じて報告することも可能ですが、招待する方には直接会って伝えるのが望ましいです。そのため、「結婚したこと」と「結婚式に招待すること」を対面で伝えるよう心がけましょう。

結婚記念日に決まりはない?2人で決めることが可能

結婚式と入籍日が同じである場合は、その日を「結婚記念日」にするカップルは少なくありません。では、結婚式と入籍日が違った場合はどちらが結婚記念日になるのでしょうか。

結論から言うと、結婚記念日は基本的に2人で決めるものなので、必ずしもその日にしないといけないという決まりはありません。そのため、話し合って自由に決めることが可能です。
なお、多くのカップルは「結婚式・入籍日」「婚姻届の提出日」「結婚式を挙げた日」の3つのどれかで結婚記念日を決めているようです。

合わせて考えておきたい!結婚するにあたって必要なこと

結婚するにあたって話し合っておきたいことには、以下の6つがあげられます。

婚約指輪・結婚指輪

まずは、婚約・結婚をする際の必須アイテムである「婚約指輪・結婚指輪」について話し合いましょう。絶対的に必要なわけではないのですが、購入する場合は早めの検討が大切です。というのも、2人にとって一生に一度のかけがえのない特別なものになるため、選ぶのに時間がかかってしまう可能性があるためです。とくに結婚式を挙げる方は、当日までに結婚指輪を準備しておく必要があるので、より早めに検討しておくことをおすすめします。

婚約指輪・結婚指輪ともに、既製品であっても受け取りまでには1カ月以上かかってしまいます。いつまでに必要なのかを逆算して、最適なタイミングで注文・購入するようにしましょう。

顔合わせ・食事会

結婚を決意したら、両家の顔合わせ・食事会の場を設ける必要があります。双方の都合のよい日で行わなければならないので、スケジュールを照らし合わせていかなければなりません。

また、日時だけでなく場所はどこにするのかを決めて予約をする必要もあります。とくに、実家が遠方にある場合は交通機関の予約が必要になるケースもあるので、スムーズに段取りを組めるよう早めに準備することが大切です。

なお、顔合わせ・食事会については以下の記事で詳しくご紹介しているので、ぜひ合わせてチェックしてみてください。

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結婚式

結婚式の日取りも、なるべく早めに決めておくことが大切です。万が一遅くなってしまうと、希望する日時に式を挙げられない可能性があります。また、参加者の都合も考えなくてはいけないので、先に招待する方を決めておくことも重要です。

新婚旅行

新婚旅行へ行く場合は、まず旅行先を2人で話し合って決めなくてはなりません。それぞれの行きたい場所が食い違ってしまうと、決定するまでに時間がかかってしまいます。あまりにも時間がかかると、予約がいっぱいになり希望の旅行先へ行けなくなる可能性も。そのため、いつ・どこに行くのかは早めに決めておくようにしましょう。

保険

結婚をしたら保険についても考えておく必要があります。たとえば、すでに生命保険に加入している場合は「受取人を親から変更する」「ライフプランに合った保障内容に見直す」などの手続きが必要になります。まだ保険に入っていない場合は、今後のことを話し合い、加入するか否かを検討していく必要があります。

お金

結婚をすると、お金の管理方法にも違いが出てきます。お互いに別々で管理をするのか、もしくはどちらか一方が2人分の管理をするのか、事前に決めておかなければなりません。また、毎月の生活費をいくらに抑えるか、いくら貯金するかといった細かな点もクリアにしておくと、喧嘩になったりトラブルになったりするのを避けやすくなります。

スムーズに入籍できるようポイントを押さえておこう

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結婚が決まった直後は幸せな気分に浸っていたくなりますが、現実的な手続きも進めなければなりません。入籍だけでも意外と手間がかかりますし、ほかにもやらなければならない手続きはたくさんあります。しかし、婚姻届の提出、会社への手続きなどと段取りをひとつ終えるたびに結婚の実感が湧いてくるはずです。事前に手続きの方法や手順を確認し、できるだけスムーズに進められるよう準備しておきましょう。
 

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