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「ミル打ち(ミルグレイン)」とは?結婚指輪を美しく彩る加工について

一生を共にする結婚指輪には、さまざまな意味や思い出を込めていきたいもの。そのため、「どのデザインの結婚指輪を購入しようか迷っている」という方も多いのではないでしょうか?「特別な結婚指輪をより一層特別感のあるものにしたい」という方におすすめなのが「ミル打ち(ミルグレイン)」です。 ミル打ち(ミルグレイン)とは、小さな粒をリングのサイドにぐるりと打刻していく装飾技法で、美しく均整のとれた小粒が入ることにより、結婚指輪に華やかさをプラスすることができます。しかし、このミル打ち(ミルグレイン)は手打ちの場合、高度な職人技が必要不可欠。手で1粒ずつ打ち込む技法を取り入れた結婚指輪は価値が高くなりますが、言い換えれば「特別な結婚指輪になる」ということ。したがって、特別感のある結婚指輪を求めている方にはミル打ち(ミルグレイン)がおすすめです。

今回は、ミル打ち(ミルグレイン)とは具体的にどのようなものなのかをはじめ、メリット・デメリットやミル打ち(ミルグレイン)の結婚指輪を選ぶ際の注意点などについてまとめています。特別感溢れる結婚指輪を購入するためにも、ぜひチェックしてみてください。

ヨーロッパの装飾技法!「ミル打ち(ミルグレイン)」とは?

結婚指輪選びをしていると「ミル打ち(ミルグレイン)」という言葉を耳にしたことがある方もいるはず。しかし、ミル打ち(ミルグレイン)と聞いても具体的にどのようなものなのかまでは知らないという方は多いでしょう。そこで、以下ではミル打ち(ミルグレイン)に込められた意味や加工方法、人気の理由を解説します。

ミル打ち(ミルグレイン)に込められた意味とは?

ミル打ち(ミルグレイン)とは、結婚指輪のエッジやライン部分に小さな丸の打刻模様をつけていくものです。
「千の粒」という意味を持っており、珠が連なることから「幸せが続く」「子孫繁栄」「長寿」「永遠」などをもたらしてくれるといわれています。
このように、ミル打ち(ミルグレイン)は縁起がよいことから、結婚指輪に人気の技法です。

ミル打ち(ミルグレイン)の加工方法

ミル打ち(ミルグレイン)の加工方法にはいくつかありますが、代表的なのは「職人の手で1粒ずつ打っていくもの」、「型をとっておいて鋳造するもの」、「ミル打ち(ミルグレイン)を施したように見える型に圧して打刻するもの」などがあげられます。なかでも、もっとも美しいとされているのが、職人の手で1粒ずつ打っていく加工方法です。熟練された職人の技術が必須になりますが、均整のとれた小粒は非常に美しく仕上がります。

ミル打ち(ミルグレイン)は、既に所有している結婚指輪にも加工できるため、あとからアレンジすることもできます。

ミル打ち(ミルグレイン)が人気を集める理由

何より目を惹くのは、均整のとれた粒が美しく並ぶ様子です。光を反射し、まるで宝石をはめ込んでいるように見え、施し方によってはラグジュアリーにもカジュアルにも表情を変えてくれます。

リングは経年劣化により輝きを失うことがありますが、ミル打ち(ミルグレイン)をしていれば、この反射によっていつまでもツヤのある、独特の風合いを保つことができます。

さらにミル打ち(ミルグレイン)をした指輪は傷が目立ちにくくなり、修理をせずに永く着用し続けられるのです。結婚指輪に意味を込められること、永い年月にわたって美しく保てることがミル打ち(ミルグレイン)の大きな魅力だといえます。

美しさをキープできる!ミル打ち(ミルグレイン)のメリット

ミル打ち(ミルグレイン)の結婚指輪を選ぶメリットには、「傷が目立ちにくい」「指輪に立体感が出る」があげられます。

傷が目立ちにくい

ミル打ち(ミルグレイン)のメリットのひとつが「傷が目立ちにくい」です。小さな粒をリングのサイドに多数あしらったミル打ち(ミルグレイン)は、粒の凹凸がきらめいてそこに目が惹かれやすくなるので傷を目立ちにくくしてくれます。また、ミル打ち(ミルグレイン)はアンティーク調のデザインになっているので、傷がついたとしても味のある雰囲気になり、さほど気にすることなく長年身に着けることができます。

指輪に立体感が出る

このほか、「指輪に立体感が出る」のもミル打ち(ミルグレイン)のメリットのひとつです。小さな粒の装飾が立体感を生み、指輪全体が引き締まった印象を与えます。これにより、男性の方も違和感なく指輪を身に着けることができます。結婚指輪は基本的に同じデザインのものを選ぶため、「女性の好みに合わせたら似合わない」ということがありますが、ミル打ち(ミルグレイン)なら男性の方でも身に着けられるので、安心して着用し続けることができるでしょう。

注意したいポイントも……。ミル打ち(ミルグレイン)のデメリット

ミル打ち(ミルグレイン)はメリットだけでなく、以下のデメリットも存在します。

サイズ直しが困難

ミル打ち(ミルグレイン)のデメリットは「サイズ直しが困難なこと」です。結婚指輪は長年着用し続けるため、体型の変化などによってサイズ直しが必要になる場面が出てきます。サイズ直しは通常、切断・溶接・研磨などの工程が行われ、大きくする場合はさらに地金を足さなければなりません。ミル打ち(ミルグレイン)の場合、小さい粒が重ならないように施されており、サイズ直しをするとつなぎ跡が目立ってしまう可能性があります。これにより、サイズ直しを断られてしまうケースがあるのです。

仮に、サイズ直しができたとしても粒がきれいな状態に仕上がらず、いびつな形になってしまうので注意が必要です。ただし、ミル打ち(ミルグレイン)をリングの半周だけにしている場合はサイズ直しができる可能性があるので、その際は依頼するショップに確認するとよいでしょう。

汚れがたまりやすい

ミル打ち(ミルグレイン)のデメリットには、「汚れがたまりやすい」という点もあげられます。というのも、ミル打ち(ミルグレイン)は小さい粒によって凹凸ができるため。フラットな結婚指輪に比べて汚れがたまりやすくなるので、こまめにお手入れをすることが大切です。

長年の使用でつぶれてくる

このほか、ミル打ち(ミルグレイン)には「長年の使用でつぶれてくる」というデメリットもあります。ミル打ち(ミルグレイン)に用いられる素材は主にプラチナやゴールドになりますが、柔らかい素材でないと加工できません。そのため、長年使用し続けることによって小さな粒がつぶれてしまう可能性があります。

押さえておこう!ミル打ち(ミルグレイン)の結婚指輪に関する注意点

ミル打ち(ミルグレイン)の結婚指輪を購入して後悔しないためにも、以下の注意点を押さえておくようにしましょう。そうすることで、満足のいく結婚指輪を購入することができるはずです。

素材・加工方法にこだわる

ミル打ち(ミルグレイン)の結婚指輪を購入する際は、素材・加工方法にこだわることが大切です。というのも、前述したようにミル打ち(ミルグレイン)が施されたリングは長年の使用でつぶれてくる可能性があるからです。使用される主な素材はプラチナとゴールドになりますが、なかでも耐久性の強いものにホワイトゴールドがあり、プラチナよりも高い強度を誇るのでつぶれてしまうのを防ぐことができます。

ただし、ホワイトゴールドはメッキ加工が施されているので、長年の使用でメッキが剥がれてしまうことも。再度メッキ加工をすることにより元のきれいな状態に仕上げられますが、購入する前にあらかじめ確認しておくようにしましょう。

このほか、加工方法では職人の手で1粒ずつ打っていく方法よりも、「型をとっておいて鋳造するもの」のほうが耐久性が高くなります。しかし、鍛造はミルが浅かったり粒がきれいに揃っていなかったりする可能性もあるので、こちらも併せて購入前に確認しておくことをおすすめします。

サイズ直しできるかを確認する

ミル打ち(ミルグレイン)の結婚指輪を購入する前に、サイズ直しができるかを確認することも必須です。繰り返しになりますが、長年身に着ける結婚指輪は体型の変化によってサイズ直しが必要になる可能性が出てくるもの。ミル打ち(ミルグレイン)が施された結婚指輪は、デザインによってサイズ直しが困難になります。購入したあとにサイズ直しができないと長く身に着け続けるのが難しくなってしまうので、あらかじめサイズ直しができるか確認しておくようにしましょう。

定期的にメンテナンスを行う

ミル打ち(ミルグレイン)の結婚指輪は表面の凹凸に汚れがたまりやすく、きれいな状態を維持するには定期的なメンテナンスが欠かせません。「ミル打ち(ミルグレイン)が施されているから」といって特別なケアは必要ありませんが、日頃から柔らかい布で拭き取ることである程度はきれいな状態を維持することができます。仮に、汚れが目立ってきて「なかなか落ちない」という場合は、無理にセルフケアをしようとせず購入したジュエリーショップでメンテナンスをしてもらうとよいでしょう。

結婚指輪は、何度も買い替えるものではありません。一生身に着ける大切なものになるので、後悔のない結婚指輪を選ぶためにも、上述した3つの注意点を押さえておいてください。もし、職人の手で1粒ずつ打っていく加工を施したミル打ち(ミルグレイン)の結婚指輪を選ぶ際は、「天使の輪」があるかも確認しておくことをおすすめします。

時間をかけ、目で確認しながら作っていく手打ちは、1粒1粒に美しい輝きが宿ります。
質のよいミル打ち(ミルグレイン)が施されていると、「天使の輪」といわれるほどの粒の輝きを持つようになります。
結婚指輪を購入する場合には現物を指に着け、この「天使の輪」がしっかり表れているかを確認してみましょう。

なお、結婚指輪のお手入れについては以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ、ご覧ください。

結婚指輪のメンテナンス方法は?自分でできる簡単お手入れや普段気をつけるポイントをご紹介

ミル打ち(ミルグレイン)の結婚指輪を候補のひとつに

ミル打ち(ミルグレイン)は「千の粒」という意味を持つ言葉で、珠が終わりなく連なることから「幸せが続く」「子孫繁栄」「長寿」「永遠」などの意味があります。均整のとれた粒が美しく光輝き、ミル打ち(ミルグレイン)は長年身に着けても独特の風合いを保ち続けます。こうした点から、ミル打ち(ミルグレイン)はまさに結婚指輪にぴったり。もし、結婚指輪選びで迷っている場合は、ミル打ち(ミルグレイン)を候補のひとつに入れてみてはいかがでしょうか?

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