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Diamond

ダイヤモンドの石言葉や意味を知って特別な婚約指輪・結婚指輪を贈ろう

婚約指輪や結婚指輪にあしらう宝石といえば、やはりダイヤモンドです。では、なぜ婚約指輪や結婚指輪にダイヤモンドをセッティングするようになったのでしょうか? その理由には、ダイヤモンドの石言葉や意味、天然物質としての特徴が関係していると考えられています。
そこで今回は、ダイヤモンドの歴史や秘められた石言葉をはじめ、相場、品質の評価基準「4C」などについてご紹介します。ダイヤモンドをあしらった婚約指輪・結婚指輪のお手入れ方法についても解説しているので、ぜひチェックしてみてください。

やっぱり定番!婚約指輪・結婚指輪にはダイヤモンド

やっぱり定番!婚約指輪・結婚指輪にはダイヤモンド

今やダイヤモンドは婚約指輪や結婚指輪に欠かせない存在となりました。しかし、ダイヤモンドを婚約指輪・結婚指輪にあしらう文化は、いつ誕生したのでしょうか。ここでは、ダイヤモンドと指輪の歴史について解説していきます。

求婚や婚姻の際に指輪を贈る風習は、古代ローマのときには既にあったといわれています。指輪は「2人のあいだの契約の印」、つまりこれから夫婦として過ごすことを約束するための品と考えられていたのです。また、指輪の丸い形が「永遠」を暗示していることから、「2人の愛が永遠に続くように」との願いを込めていたといいます。

当初は鉄製の指輪でしたが、中世初期になると宝石のついた指輪が贈られるようになりました。記録によれば、ダイヤモンドが婚姻用の指輪にあしらわれるようになったのは15世紀~16世紀のこと。最初は裕福な貴族や商人など限られた方たちだけの風習でしたが、19世紀の南アフリカでダイヤモンド鉱山が発見されたことをきっかけに、一般の人々のあいだにも徐々に広まっていったそうです。

日本にこの風習が入ってきたのは戦後のことです。1961年にそれまで制限されていた宝石類の輸入が全面解禁されたこと、そして高度経済成長により人々の暮らしが豊かになったことから一般に広まっていったのではないかと考えられています。「婚約指輪・結婚指輪=ダイヤモンド」というイメージはそのころから作られ、日本ではすっかり定着しています。

なお、ダイヤモンドの語源はギリシャ語の「adamazein(アダマス)」であり、その意味は「征服されざるもの、何よりも強い」です。adamazeinの「a」を取ってダイヤモンドになったといわれています。

なぜ?ダイヤモンドが婚約指輪・結婚指輪に選ばれる理由

非常に硬いダイヤモンドは、傷つきにくく欠けや割れに強い宝石です。その硬さは地球上に存在する天然物質のなかで最も硬い物質だといわれており、薬品による変形や変色も少なく、太陽光にも強い耐性があります。
そのため、ダイヤモンドは「誰にも壊されない愛」「永遠に続く愛」を表現する宝石としてふさわしいと考えられ、婚約指輪や結婚指輪に用いられるようになったのです。

このほか、宝石そのものの価値が高いこともダイヤモンドが選ばれる理由のひとつにあげられます。ダイヤモンドは限られた鉱山でしか採掘されない希少性の高い宝石です。さらにカット技術の難しさから、宝石のなかでもダイヤモンドはとくに価値のあるものと位置づけられています。そのため、婚約指輪・結婚指輪ならではの特別感を演出するにはぴったりの宝石だといえます。

なお、ダイヤモンドとよく似たキュービックジルコニアとの違いについては、以下の記事で詳しくご紹介しています。併せてご確認ください。

キュービックジルコニアはダイヤモンドとは違う?見分けるポイントを解説

婚約指輪・結婚指輪にぴったり!ダイヤモンドの石言葉と意味

婚約指輪・結婚指輪にぴったり!ダイヤモンドの石言葉と意味

では、ダイヤモンドにはどのような石言葉・意味が込められているのでしょうか。

ダイヤモンドには「純潔」「純愛」「清浄無垢」「永遠の愛」という石言葉があります。これらの言葉が花嫁の「純白」や「無垢」を連想させることから、婚約指輪・結婚指輪にふさわしい宝石としてダイヤモンドが選ばれているのです。

また、ダイヤモンドを贈ることにも深い意味があります。ダイヤモンドの永遠に輝き続けるという特徴から「輝かしい美と金運を得られ、愛のある家庭を築ける」という意味が秘められているのです。このほか、ダイヤモンドは古来より護符や守護石とされていたため、「厄災や困難を退ける」という意味もあるといわれています。

ブライダルに最適な石言葉を持っているだけでなく、その意味から「2人の愛が永遠に途切れないように」との願いを込めやすいため、婚約指輪・結婚指輪の宝石にはダイヤモンドが選ばれていると考えられます。

婚約指輪・結婚指輪に人気のダイヤモンドの歴史・産地とは?

世界初のダイヤモンドは、インドの田舎の河川で発見されたといわれています。インドでは紀元前4世紀ごろからダイヤモンドの取引が行われていましたが、その当時は富裕層のみの取引でした。しかし、その後は西ヨーロッパへと運ばれるようになり、1400年代までにはヨーロッパでアクセサリーとして用いられるようになったのです。

1700年初めには、インドのダイヤモンドの供給量が減少したことによりブラジルで採掘されるようになりました。その後、ブラジルは150年以上もの間、ダイヤモンド市場の中心的存在となります。

しかし、1866年に南アフリカのキンバリーでダイヤモンドが発見されると、ダイヤモンド原石の年間生産量は激増。1870年代には100万カラットを下回っていたのが、1920年代までに300万カラットにもなりました。このこともあいまって、1900年にはダイヤモンドの世界生産量の約90%が南アフリカ産になっています。ダイヤモンドの輝きを左右する、カッティング技術やポリッシュ技術が進化したのもこの頃です。
さらに1970年代にはコンゴ民主共和国や旧ソビエト連邦でもダイヤモンドが産出されるようになり、年間生産量は5000万カラットに到達。1982年にはボツワナ、1985年にはオーストラリアでも産出されるようになったことで、1990年代には1億カラットを突破しました。2000年に入ると、カナダ北部で新たな産出源が発見されています。

このように、ダイヤモンドは世界各地で採掘され、何世紀にもわたって受け継がれてきたのです。

参考:ダイヤモンドの歴史と伝承

一概にはいえない?!ダイヤモンドの相場について

ダイヤモンドには国際相場があり、主に需要と供給のバランスによって変動します。そのため、一概にいくらと言及することはできません。
たとえば、需要と供給のバランスが取れているときは価格が安定し、大きな変動はありません。仮に需要が多く供給が少ない場合は、ダイヤモンドの価格が高騰します。

また、外国為替相場もダイヤモンドの価格変動における要因のひとつです。ダイヤモンドは日本国内では採掘されないので、海外から輸入する必要があります。そのため、輸入するときの為替レートがダイヤモンドの価格変動に影響するのです。
なお、輸入時の取引はUSドルで行われます。USドルに対して円安の場合は、ダイヤモンドは高くなり、反対に円高になると価格は安くなります。

ダイヤモンドに関する理解を深めよう!「4C」について

ダイヤモンドの品質・価格は、国際的な評価基準である「4C」によって決まります。4Cは「Carat(カラット)」「Cut(カット)」「Color(カラー)」「Clarity(クラリティ)」の4項目を指し、それぞれの概要は以下のとおりです。

Carat(カラット)

カラットは、ダイヤモンドの重量を表す項目です。カラット数が増えると重量が増え、サイズも大きくなることから、カラット=大きさと思っている方も多いようです。重量は「1ct=0.2g」と定められていて、4Cのなかでとくに見た目による違いがわかりやすいのが特徴です。
カラット数は0.1増すごとに、ダイヤモンドの直径が約0.6mm〜0.8mm大きくなります。たとえば、0.2ctのダイヤモンドは約3.8mm、0.3ctのダイヤモンドは約4.4mmです。カラット数が大きいほどダイヤモンドの希少価値は高まり、その分価格もアップします。

なお、ダイヤモンドのカラットについては、以下の記事でも詳しくご紹介しています。併せてご確認ください。

ダイヤモンドの「カラット」って何?その意味と輝きとの関係性についてご紹介

Cut(カット)

カットは、ダイヤモンドの美しい輝きを決定づける項目です。「総合評価(プロポーション)」と「表面の研磨の仕上げ状態(ポリッシュ)」「対称性(シンメトリー)」で評価されます。グレードは全7段階に分かれており、最高位は「3EX H&C(トリプルエクセレント ハート&キューピット)」です。次に「H&C EX(ハートアンドキューピット エクセレント)」「Excellent(エクセレント)」「Very Good(ベリーグッド)」「Good(グッド)」「Fair(フェアー)」「Poor(プアー)」と続きます。ダイヤモンドの品質・価格を決める4Cの中で唯一、人の手によって評価が左右される項目です。

なお、ダイヤモンドのカットについては、以下の記事でも詳しくご紹介しています。併せてご確認ください。

ダイヤモンドの形が価値へ影響する!ベストな形を見つけるためのコツとは

Color(カラー)

カラーは、ダイヤモンドの色を表す項目です。無色透明になるほど希少価値が高くなります。最高位のグレードは無色透明の「Dカラー」です。「D〜F(無色)」「G〜J(ほぼ無色)」「K〜M(ごくかすかな色味)」「N〜S(かすかな色味)」「T〜Z(色味あり)」とカテゴライズされ、全23段階で評価されます。たとえば、Hカラーはプロの鑑定士が無色透明のダイヤモンドと十分に比較してはじめて判明できるほどの色味です。

なお、ダイヤモンドのカラーについては、以下の記事でも詳しくご紹介しています。併せてご確認ください。

ダイヤモンドの「カラー」とは?無色透明の特別な輝きを指輪にプラスしよう

Clarity(クラリティ)

クラリティは、ダイヤモンドの透明度を表す項目です。インクルージョン(内包物)やブレミッシュ(疵)の有無や数によって評価されます。天然鉱物であるダイヤモンドにおいては、インクルージョンの数が少ないほど希少価値が高まります。

クラリティは全11段階のグレードで評価され、最高位は「フローレス(FL)」となっています。「IF」「VVS1」「VVS2」「VS1」「VS2」と続き、これらはごくわずかなインクルージョンが認められる程度です。「ST1」と「ST2」に関してはわずかなインクルージョンが認められ、「I1」「I2」「I3」は婚約指輪・結婚指輪には使用されず、主にファッションジュエリーにあしらわれます。

なお、ダイヤモンドの4Cに関する情報は、以下の記事でも詳しくご紹介しています。併せてご確認ください。

ダイヤモンドのランクを決めるのは「4C」!指輪選びに役立つ4Cの概要

ダイヤモンドの4Cについて

ダイヤモンドをあしらった婚約指輪・結婚指輪のお手入れ方法

ダイヤモンドをあしらった婚約指輪・結婚指輪のお手入れ方法

ダイヤモンドがあしらわれた婚約指輪や結婚指輪はどのようにお手入れをしていますか?
婚約指輪は着用する頻度が低い傾向にあるため、外すときに汚れを拭き取ってしまうという方が多いでしょう。一方日常的に着用する結婚指輪は、特別なお手入れをせずにそのまま身に着け続けているという方は多いようです。

ダイヤモンドには親油性という性質があります。親油性とは、油を弾かずに馴染む性質のこと。つまり、ダイヤモンドをあしらった婚約指輪や結婚指輪をお手入れせずにそのままにしておくと、皮脂や化粧品の油分などがダイヤモンドに付着して油膜が張ってしまうのです。油膜の張ったダイヤモンドは、本来の輝きが失われてしまいます。ダイヤモンドをいつまでも美しく輝かせるためにも、日頃のお手入れが重要です。

普段のお手入れは、宝石用のクロスや柔らかい布で油分をやさしく拭き取るだけで問題ありません。このとき、研磨剤入りのクロスを使用すると指輪の金属に傷がついてしまう恐れがあるため注意しましょう。

汚れが目立つ場合は、食器用の中性洗剤を数滴垂らした水、またはぬるま湯の中にしばらく浸します。汚れが浮いてきたら柔らかいブラシで擦り、きれいに洗剤を洗い流して水気を拭き取りましょう。自宅でのお手入れが難しい場合は、購入したジュエリーショップでクリーニングをしてもらうのがおすすめです。

【おまけ】結婚60年目の「ダイヤモンド婚式」にはダイヤモンドを贈ろう

ダイヤモンドにまつわるお祝いとして、結婚60年目を祝う「ダイヤモンド婚式」というものがあります。
先述したように、ダイヤモンドは地球上に存在する天然物質の中でもっとも硬い鉱物だといわれており、薬品による変形や変色、太陽光による変色の心配がありません。さらに、美しく輝くことから「誰にも壊されない愛」「永遠に続く愛」を表しているといわれています。

そんなダイヤモンドの名前をつけた結婚60年目を祝う「ダイヤモンド婚式」は、「一族の繁栄と長寿を願う」という意味も込められているのだそうです。
結婚60年目を迎える大事な節目の結婚記念日は、誕生から60年を祝う還暦祝いのように盛大にお祝いをしましょう。

特別な結婚記念日にダイヤモンドジュエリーを贈りたいと考えている場合は、「1/365 ダイヤモンド」を選ぶのも一案です。

1/365 ダイヤモンドとは、記念日や誕生日などの特別な日の数字に合わせてダイヤモンドのカラット数を決める方法です。例えば、結婚60年目のダイヤモンド婚式なら、0.6カラットのダイヤモンドを選ぶということになります。
ダイヤモンドで特別感を演出しつつ、贈ったあとに好みのリングやネックレスなどにあしらうことができるため、近年注目を集めているサプライズとなっています。
60年間の想いを込めて贈ることで、きっとパートナーに喜んでもらえるでしょう。

なお、特別な日におすすめの1/365 ダイヤモンドについては、以下の記事で詳しくご紹介しています。併せてご確認ください。

特別な数字と同じカラットのダイヤモンドを贈る「1/365 ダイヤモンド」のススメ

これから続いていく未来のために2人にぴったりの指輪を選ぼう!

プロポーズや結婚のときに指輪を贈る風習は古くからあります。日本においては戦後復興の最中に取り入れられ、高度経済成長もあいまって徐々に定着し、今日に至ります。

ダイヤモンドは、2人の永遠の愛を誓ううえで不可欠であり、婚約指輪と結婚指輪にあしらう宝石としてスタンダードになっています。もちろん、ダイヤモンドでなければならないというルールはないので、ほかの宝石でも問題ありません。しかし、ダイヤモンドには「ブライダルに最適な石言葉」と「2人の幸せな未来を願う特別な意味」が込められています。そのため、婚約指輪・結婚指輪にはなるべくダイヤモンドをあしらうのがおすすめです。

結婚指輪×宝石はアリ?気になるメリット・デメリットと石言葉をご紹介

結婚式やこどもの入学式など、婚約指輪や結婚指輪を身に着ける機会は少なくありません。年齢を重ねても身に着けやすいデザインやカットを選んでおけば、長く愛用できるはずです。これから末長く続く未来のためにも、2人とも満足できるダイヤモンド・指輪を選ぶようにしましょう。

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