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パール・真珠の種類・選び方とは?いいパール・真珠の見分け方もご紹介!

パールというと、フォーマルなシーンで身に着ける宝石というイメージを持っている方が多いのではないでしょうか。たしかに結婚式やパーティーで身に着けることが多いですが、実際はカジュアルなシーンにもぴったりな宝石です。今回は、パール(真珠)の種類をはじめ、品質のよいパールの見極め方、シーン別のパールネックレスの選び方などについてご紹介します。パールネックレスを身に着けて、首元を華やかに演出しましょう。

 

貝から取れる白く輝く宝石!パールについて

6月の誕生石として広く知られているパールは、アコヤ貝をはじめとする一部の貝から採れる宝石です。その歴史は古く、なんと縄文時代の遺跡から淡水真珠が発見されています。また日本が弥生時代の頃、中国にあった魏(ぎ)という国が日本人について記録した歴史書「魏志倭人伝(ぎしわじんでん)」に、パールが贈り物として献上されていたという記録も残っています。こうした点から、パールは日本に古くから伝わる宝石であることがわかります。

パールという名前の由来には諸説ありますが、中でも有力視されているのは、中世ラテン語で西洋ナシを意味する「PIRULA(ピルラ)」をもじって「PEARL(パール)」と呼んだというもの。これには、パールの形が緩やかな涙型である西洋ナシに似ていることが関係しています。
パールの和名である「真珠」には、「海で採れた混じりけのない美しい宝石」という意味が込められています。その昔、日本では海で採れたきれいな宝石を「珠」と呼んでいました。数ある珠の中でも、とくに無垢で美しく光り輝いていたものがあり、それには「混じりけのない」「生まれたまま」などの意味を持つ「真」という漢字が相応しいと考えられ、のちに「真珠」と呼ばれるようになったといわれています。

色やサイズはさまざま!パールの種類

パールと一言でいっても、その種類はさまざま。以下で代表的な3つの種類をご紹介します。

和珠(アコヤ真珠)

和珠はアコヤ貝から採取できる最も一般的な種類です。日本での養殖が盛んで、主な産地は愛知県や三重県。現在市場に出回っている和珠の多くは、日本産といわれています。
アコヤ貝は全長約7cmとそこまで大きくないので、比例してパールのサイズも2mm~10mmと小さめです。ただし繊細で上品な光沢があり、他のパールに比べて丸くなる可能性が高いことから、パールとしての品質はトップクラスといわれています。色味はシルバーやゴールド、ピンクなどがあり、日本人には肌の色を美しく見せるピンクが人気です。

南洋珠(南洋白蝶真珠)

南洋珠はオーストラリアのアラフラ海をはじめ、インドネシアやフィリピン、マレーシアなどの海で採れる種類です。母貝は白蝶貝で、その大きさはなんとアコヤ貝の4倍以上。30cm超えも珍しくありません。そのため、パールそのもののサイズも10mm以上と大きいのが特徴です。
色味はパールを採取する海域によって異なり、たとえばオーストラリアの海ではシルバー・ブルー系のパールが、フィリピン海域ではゴールド・イエロー系のパールが採れます。

黒真珠(タヒチ黒蝶真珠)

黒真珠は黒蝶貝から採れる種類で、主にタヒチ周辺の海で採取されています。一昔前までは希少性の高さから「幻の真珠」といわれていましたが、1970年代ごろに日本がパール採取の技術をレクチャーしたことで量産化に成功。この出来事をきっかけに、今では和珠と同じほど身近なパールになりました。
黒真珠の最大の特徴は、ブラックやグリーン、グレー、レッドなどのさまざまな色味があるところです。中でもグリーン×レッドの「ピーコックグリーン」は人気が高く、世界中で支持されています。

押さえておこう!上質なパールを見極める方法

パールのアクセサリーを購入するのであれば、なるべくパールの品質がよいものを選びたいですよね。
ここでは、上質なパールを見極めるうえで押さえておくべき3つのポイントをご紹介します。ぜひ参考にして、パールのアクセサリー選びに役立ててください。

巻き・光沢

パールの品質を見極める際に、最も重視すべきポイントは「巻き」です。巻きとは、パールの核表面に積み重なった真珠層の厚さのこと。「巻きを確認するためにはパールを切断しないといけないのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、巻きの度合いはパールの光沢を見ることで確認できます。というのも、真珠層が厚いほどパールは重厚感のある色合いになり、かつ神秘的で美しい輝きを放つのです。そのためパールを見極める際は、「表面にはっきりと像が映るほど光沢があるかどうか」を確認しましょう。

パールについた傷は加工時にできたものとは限りません。母貝の中でパールが作られる過程でついた「エクボ」と呼ばれる傷の場合もあります。エクボは天然真珠である証なので決して嫌なものではなく、考え方を変えれば貴重なパールだと捉えることもできます。そのため気に入ったパールに傷があるときは、必ずエクボかどうかをスタッフに確認することが大切です。

パールの形は大きく3つに分けることができます。1つ目は真ん丸とした形の「ラウンド型」、2つ目は真ん丸ではないが丸みを帯びた「セミラウンド型」、3つ目は真ん丸にはほど遠い複雑な形の「バロック型」です。上質という言葉を「自分の好みに合うかどうか」という意味で捉えた場合、人によって好みは異なるため3つの形すべてが該当します。ただし、「価格が高いもの」という意味の場合はラウンド型が上質なパールとなります。

シーン別にご紹介!パールネックレスの選び方

シーン別にご紹介!パールネックレスの選び方

パールネックレスは、カジュアルとフォーマル、どちらのシーンでも身に着けられるアクセサリーです。以下で、それぞれのシーンにぴったりなパールネックレスの選び方をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

フォーマルなシーン

フォーマルなシーンといっても、その内容はさまざま。たとえば、結婚式には和珠のホワイト系のネックレスがおすすめです。長さは40cmまたは42cmと鎖骨に届くものが適切といえます。
結婚式でパールネックレスを身に着ける際は、黒真珠や2連ネックレスは避けるのが無難です。なぜなら年配の方の中には、「黒真珠=お葬式」「ネックレスの重ね着け=結婚式を繰り返す(縁起が悪い)」というイメージを持っている方もいるため。周りの方を不快な気持ちにさせないためにも、結婚式では和珠のホワイト系1連ネックレスを着けましょう。

葬儀やお通夜などのお悔やみの場では、基本的にアクセサリーを身に着けることはマナー違反となります。しかしパールは「涙の象徴」と考えられていることから、マナー違反の対象外と判断されることがほとんどです。もしお悔やみの場でパールネックレスを身に着けるのであれば、ラウンド型もしくはセミラウンド型であり、かつパールのサイズが7mm~8mm、鎖骨あたりまでの短い一連のものを選ぶようにしましょう。
なお、色はピンクやゴールドなどの華やかなものは避け、落ち着きのあるホワイトやブラック、グレーなどを選ぶことが大切です。

カジュアルなシーン

カジュアルなシーンには、結婚式に最適だとご紹介した和珠のホワイト系1連ネックレスがおすすめです。長さも結婚式同様40cm~42cmにすることで、使い勝手のよさがグンと高まります。パールのサイズは7mm程度の小さいものがおすすめ。普段のコーディネートに合わせることで、上品さをプラスできます。
カジュアルなシーンの場合は、フォーマルなシーンで避けがちな2連ネックレスを着けても問題ありません。ほどよくゴージャス感を演出できるので、いつものコーディネートをワンランク格上げできます。

年代別にご紹介!自分に合ったパールネックレスの選び方

パールネックレスを選ぶ際の基準は、シーンだけではありません。年代によっても、おすすめのパールネックレスは異なります。

20代

20代であれば、パールネックレスをはじめて身に着けるという方が多いはず。背伸びをして高価なパールネックレスを着けるよりは、7mm程度の小ぶりなパールネックレスから挑戦するのがおすすめです。可愛らしい印象を与えられるだけでなく、さまざまなコーディネートに合わせやすいので気軽に身に着けられます。

30代

大人の落ち着きが出てくる30代には、8mmのパールネックレスがおすすめです。20代のときよりも一回りサイズを大きくすることで、30代ならではの風格を表せます。
また30代になると、フォーマルなシーンに出向く回数が増えることも。8mmのパールネックレスはフォーマルなコーディネートにもぴったりなので、使い勝手も抜群です。

40代

さまざまな経験を積んだ40代には、8mm以上の大きなパールがついたネックレスがおすすめです。大人の魅力を十分兼ね備えているので、大きなパールネックレスでも「着けられている感」がありません。
とはいえ、パールのサイズが大きすぎると普段のコーディネートに合わせるのが困難になることも。8mm以上にこだわりすぎず、シーンやコーディネートに合わせてサイズを選ぶことで、より上品にパールネックレスを身に着けることができます。

パールを身に着けてみよう!

パールは、「月のしずく」「人魚の涙」と称賛されるほど美しい宝石です。そんなパールを使ったネックレスは、フォーマルなシーンはもちろん、カジュアルなシーンでも身に着けられるので1つ持っておくと非常に便利です。この機会に、自分好みのパールネックレスを身に着けて出かけてみてはいかがでしょうか。

 

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