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ダイヤモンドの「原石」に着目!種類や見分け方について理解しよう

BIJOUPIKOはダイヤモンドの品質・価格をWebサイトで公開中!

婚約指輪・結婚指輪にあしらう宝石で代表的なものに「ダイヤモンド」があげられます。実は、このダイヤモンドはすべて同じ原石が使用されているわけではありません。宝石として使われているダイヤモンドの原石は3種類あり、それぞれで品質が異なります。後悔しないダイヤモンドを選ぶためにも、原石の種類を知っておくようにしましょう。
そこで今回は、宝石に用いられるダイヤモンド原石の種類や高品質な原石の見分け方、宝石になるまでの加工方法をご紹介します。婚約指輪・結婚指輪にあしらうダイヤモンド選びの参考になるので、ぜひご覧ください。

宝石に用いられるのは主に3つ!ダイヤモンドの原石について

婚約指輪・結婚指輪を購入する際に知っておきたいのが、「ダイヤモンドの原石」について。実はダイヤモンドの原石には種類があり、宝石に用いられるのは主に「ソーヤブル」「メイカブル」「ニアージェム」の3つです。

ソーヤブル

宝石に用いられるダイヤモンド原石の中でもっとも希少性の高いのがソーヤブルです。発掘の割合が非常に低く、主な産地にはアフリカ南部やロシアがあげられます。そんなソーヤブルは、ダイヤモンド原石の基本的な形である八面体をしているものが多く、研磨加工がしやすいのが特徴です。しかし、ソーヤブルは美しさをより引き出すため、半分以上研磨しなければなりません。これにより、ルース(裸石)にすると原石の半分以下のサイズになってしまうのです。
原石に比べるとサイズは小さくなってしまいますが、その分ダイヤモンドの美しさはより一層高まります。

メイカブル

メイカブルは、ソーヤブルの次に品質の高いダイヤモンドの原石です。形はソーヤブルと同じ八面体のものもあれば、十二面体のものもあります。はっきりとした形が定まっていないため研磨方法が限られてしまい、適切な加工を行わなければなりません。そのため、メイカブルは研磨加工を施す職人の技術力で美しさが左右される原石の種類と言えます。

ニアージェム

ニアージェムは、メイカブルよりも品質の低いダイヤモンドの原石です。ジュエリーではなく、工業用に使われるダイヤモンドの品質に近いため、主にファッションアクセサリーとして使用されています。

形・色でわかる!高品質なダイヤモンド原石の見分け方

形・色でわかる!高品質なダイヤモンド原石の見分け方

高品質なダイヤモンド原石の見分け方は、形・色で確認することができます。
原石の基本的な形は八面体になりますが、そこからさらに結晶の形によって品質が分かれてきます。もっとも美しい形とされているのが「ストーン」、結晶がややばらついているのが「シェープ」、いびつな形をしているのが「クリーベッジ」、三角形の形に近くて厚みの薄いのが「マクレ」、厚みが薄く板状のものが「クラット」です。

高品質なダイヤモンド原石かを肉眼で確認する場合は、小さな正三角形である「トライゴン」を見ます。もっとも美しい形のストーンにはトライゴンがいくつも並んでいるので、これが確認できれば品質が高いということです。

このほか、色に関してはダイヤモンド原石が無色透明なほど高品質と判断できます。黒みがかっていたり、灰色に近かったりする場合は品質が低いということになるので、高品質なダイヤモンド原石を選ぶ際は無色透明かを確認するようにしましょう。

品質は生産地によって左右することも

ダイヤモンド原石の品質は、生産地によって左右されることもあります。ロシア産のダイヤモンド原石はきれいな正八面体をしているものが多く、研磨しやすいため美しい輝きを放つルースに仕上がります。また、ダイヤモンド原石に含まれる窒素成分が少ないので、透明度が高いのも特徴のひとつです。

このほか、希少価値が高いダイヤモンド原石には、オーストラリア産があげられます。アーガイル鉱山で採れるピンクダイヤモンドは、とても美しい色味できれいな輝きを放つのが特徴。そのため、婚約指輪・結婚指輪などの特別なジュエリーにあしらうダイヤモンドに最適です。

原石から宝石になるまで。ダイヤモンドの加工・研磨手順

原石から宝石になるまで。ダイヤモンドの加工・研磨手順

婚約指輪・結婚指輪などにあしらわれているダイヤモンドは、原石をそのまま使用しているわけではありません。原石を加工してから宝石へと変わるのです。では、原石から宝石になるまで、どのような加工・研磨が行われているのでしょうか。

マーキング

ダイヤモンドの代表的なカッティングである「ラウンドブリリアントカット」の工程で最初に行われるのがマーキングです。これは、原石を切り出す際に「どこをカットするのか」の目安となる線を描く作業です。マーキングする際は、無駄にカットしないよう注意するのはもちろんのこと、内包物の大きさ・位置も考慮しながら行わなければなりません。

クリービング

世界一硬い鉱物として知られるダイヤモンドには結合力の弱い面があり、その性質のことを「劈開(へきかい)」といいます。そして、この劈開を使ったカット方法が「クリービング」です。クリービングで内包物を取り除いたり、形を整えたりします。

ソーイング

次に、ソーイングを行います。ソーイングとは、油とダイヤモンドパウダーを混ぜた研磨剤を銅の刃に塗り、マーキングラインに沿って原石をカットしていく方法です。

ガードリング

ソーイングが終わったあとは、ガードリングを行います。ダイヤモンド原石を高速で回転させながら別のダイヤモンドを当てて研磨する方法で、これにより外縁を丸くし形を整えることができます。

ポリシング

ダイヤモンドの特徴である58の面(ファセット)を作る作業がポリシングです。ひとつひとつの面を丁寧に研磨し、58の面を作り出します。これにより、婚約指輪・結婚指輪などのジュエリーにあしらわれる美しいダイヤモンドの宝石が誕生します。

原石について理解して、後悔のないダイヤモンド選びを

宝石として使われるダイヤモンドの原石には、「ソーヤブル」「メイカブル」「ニアージェム」の3種類があります。それぞれで品質が異なるため、ダイヤモンドを選ぶ際は原石に着目するようにしましょう。また、後悔のないダイヤモンドを選ぶためにも今回ご紹介した「高品質なダイヤモンド原石の見分け方」も押さえておき、婚約指輪・結婚指輪選びの際にぜひ役立ててみてください。

なお、ダイヤモンドに関する内容は以下の記事でもご紹介しているので、併せてご覧ください。

ダイヤモンドの「カラット」って何?その意味と輝きとの関係性についてご紹介
ダイヤモンドの「鑑定書」とは?品質評価がわかる鑑定書の概要と見方について
ダイヤモンドの定番!ラウンドブリリアントカットとはどんなカット?

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