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婚約指輪といえば、左手の薬指に装着し、宝石はきらめくダイヤモンドにするという形が定番化しています。実はこの定番化には、意外な歴史の事実が潜んでいます。
今回の記事では、その歴史を紐解いていきます。
まず、婚約指輪や結婚指輪を左手の薬指にはめる習慣は古代エジプトにまで遡ると言われています。古代エジプトの人々は、左手の薬指には心臓へと繋がる特別な血管があると信じていました。この血管は永遠の愛を象徴するものと考えられていたと言われています。
そのため、愛する者同士が左手の薬指に指輪をはめることで、互いの心を繋ぎ、永遠の愛を誓い合ったというのです。
現代でも左手の薬指に、愛の指輪をはめる習慣が根付いています。婚約指輪や結婚指輪を左手の薬指にはめることは、単なる習慣ではなく、古代エジプトの人々が大切にしていた「永遠の愛」という価値観を受け継ぐ行為と言えるでしょう。
日本において、ダイヤモンドが婚約指輪の定番となったのは、実はそんなに昔のことではありません。1960年代頃までは、ダイヤよりも、真珠やその人の誕生石で作られた指輪を贈るという人が多かったようです。大きな転機になったのは、ダイヤモンドを扱う商社であるデビアスのキャンペーン。有名な「ダイヤモンドは永遠の輝き」というキャッチコピーが、婚約指輪=ダイヤモンドの指輪というイメージを定着させたのです。
このキャッチコピーが受け入れられた背景には、ダイヤモンドが稀少な石であったことは もちろん、美しい光を放ち、硬い宝石であることが強く影響しています。つまりダイヤモンドの性質である、美しく、硬いという要素は、「不変の美しい愛の象徴」としてすんなり受け入れられるものだったのです。
ただし、この「硬さ」については、あくまでひっかき傷に強い程度と覚えておきましょう。というのも、ダイヤモンドは、特定の方向に割れやすい「劈開」という性質も持ちます。そのため、ハンマーなどで叩くともちろん割れる可能性がありますし、雑に扱っていいというわけではありません。強固なようでいて、実はもろい部分もあるダイヤモンドが、恋愛や愛情の繊細さと重なっているのではと想像するのは考えすぎでしょうか?
ダイヤモンドの価値が見なおされたのは、カットや研磨技術の向上によるところが大きいとされています。特に、18世紀~19世紀にかけて登場した「ブリリアントカット」は、ダイヤモンドを上部の「クラウン」、下部の「パビリオン」と分けるようにカットする方法で、従来のものよりも輝きや透明度が格段に向上するようになりました。
婚約指輪の多くで採用されている「ラウンドブリリアントカット」は、クラウン32面、パビリオン24面、そしてテーブルとキューレットを加えた58面で構成されます。このカットでは、ダイヤモンドの上側から入った光が、内部で巧妙に反射し、再び上部へ流れていきます。ちなみに、ダイヤモンドの評価基準である4Cにおける「カット」は、ラウンドブリリアントカットのみが評価対象となっています。
今回の記事では、定番化しているダイヤモンドの婚約指輪のルーツを追いかけてみました。
「左手薬指にダイヤモンドの指輪」は定番であり、その歴史を紐解いてみるとロマンティックではない事実もありますが、結果として今の時代に、多くの人の憧れとなっていることも事実です。ブライダルの現場においても、ほとんどの人がダイヤモンドの婚約指輪を選択すると言われています。
婚約指輪を選ぶ際、ダイヤモンド以外のジュエリーを選ぶことで個性を出すという選択肢もありますが、ダイヤモンドだからこそ選び方で個性を発揮できるという考え方もできるでしょう。ダイヤモンドは原石はもちろん、カットの種類によって実に多彩な表情を見せてくれるからです。
ビジュピコでは、さまざまなダイヤモンドの結婚指輪を取り揃えています。専門知識を持つ経験豊かなスタッフもおりますので、ダイヤモンドやその指輪に関する疑問点などありましたら、お気軽にお問い合わせください。
結婚指輪に使われる素材にはどんなものがある?それぞれの特徴を解説
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