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密かな流行の兆し!?サステナブルな結婚式とは

環境問題や社会問題に対する関心がますます高まるなか、持続可能性を意識した「サステナブルな結婚式」が静かに注目を集めつつあります。

祝宴の影には、環境負荷が潜んでいるということを想起する人は、かつてそれほど多くはなかったかもしれません。
しかし、世界的に気候変動の深刻化や資源枯渇が叫ばれるなかで、結婚式においても「何を優先し、何を見直すべきか」を検討する流れも生まれてきています。

今回の記事では、「サステナブルな結婚式」を目指す方のために、検討すべきポイントをご紹介します。
最優先すべきは自分たちの一生のイベントを素敵なものにすることですが、サステナブルな式を意識するのであれば、ここで紹介するポイントを参考に、「できること」に取り組んでみるのはいかがでしょうか。

招待状を見直す:オンライン化・環境配慮型素材の活用

まず、多くの結婚式において基本的な要素となる招待状から考えてみましょう。
招待状や席札、メニュー表は厚手で高級感のある紙を用い、色鮮やかな印刷をほどこして、ゲストに丁寧に郵送することが一般的です。

しかし、近年はデジタル化が進み、オンライン招待状を使うケースも徐々に増えています。
オンライン招待状は、紙の消費やインクの使用、送料などを削減できるだけでなく、ゲストが出欠確認をオンライン上で行えるため、紙の返信はがきも不要となります。

また、どうしても紙での招待状を用意したい場合でも、再生紙や森林認証紙、環境に配慮したインクを用いることで、環境負荷を最小限にとどめる工夫が可能です。
特殊な加工や過度な装飾を避け、シンプルで長く残せるデザインを考えることで、無駄なく洗練された印象を与えることもできます。
重要なのは、「本当に必要な分だけを作る」という視点と、「より環境に優しい素材や方法を選ぶ」という意志です。

ゲスト側も、受け取る側として華美な装飾より、思いのこもったメッセージやストーリー性を重視する傾向が高まっており、サステナブルな選択は決して質を損なうものではありません。

料理選びと提供方法:地産地消・オーガニック・フードロス削減への取り組み

次に、結婚式の華ともいえる料理について考えていきます。
ゲストへ振る舞う料理は新郎新婦のこだわりを表す象徴でもあり、味わいや見た目も含めて重視される要素です。
ただ同時に、料理は式後に大量の食品ロスを生み出しやすい側面があります。
そのため、廃棄を最小限に抑えるには、ゲスト数や食事スタイルに合わせて適正な量を見極めることが肝心です。

また、地産地消にこだわったメニューを取り入れることで、長距離輸送によるCO2排出を抑え、地元の生産者を支援することが可能となります。

装花・デコレーションで広がる環境配慮の可能性

装花や会場のデコレーションにおいてもサステナブルな選択肢は多く存在します。

たとえば、なるべく季節や土地に合った植物を選ぶことで、輸送にかかる燃料やコストを抑えることができます。
生花にこだわらず、ドライフラワーやリユース可能なグリーン、植木鉢や苔玉など、その後も育てて楽しめる観葉植物を用いれば、式後に捨てられるものを最小限に留めることが可能です。
また、地域の花農家や植木屋と提携し、余った資材が出ないよう工夫したり、式後に地域の福祉施設や公共スペースへ花を寄付する取り組みも行われています。
デコレーションに用いる木材、紙、ファブリックなどの素材も、リサイクル素材を使用することで、サステナブルな雰囲気を育むことができます。

衣装から始まるサステナブルなストーリーづくり

衣装に関しては、花嫁のウェディングドレスや新郎のタキシードを購入する代わりに、レンタルやセカンドハンドのドレス、ヴィンテージドレスを活用する方法が注目されています。
これにより新たな生産過程での環境負荷を軽減でき、資源の無駄遣いを防ぎます。
また、国内外のデザイナーの中にはサステナブルな素材、たとえばオーガニックコットンやリサイクルポリエステル、環境負荷の低い染色技術を用いているブランドも増えています。

ドレス選びにおいてサステナブルな視点を加えることで、結婚式が単なる消費行為ではなく、価値観を共有する舞台へと変わります。
参列者にもサステナブルなファッションを取り入れるよう呼びかければ、式全体に環境配慮が根付き、「地球に優しい一日」を通じて自らの生き方の方向性を明確にすることができるかもしれません。

引き出物・ギフトを通じた価値観の共有

引き出物やギフトに関しても、従来は豪華な菓子や陶器類、カタログギフトが主流でしたが、近年はサステナブルな選択肢が増えています。

たとえば、環境に配慮した工房で作られたハンドメイドの小物、フェアトレード認証を受けたコーヒー豆や紅茶、再生素材を用いたインテリア雑貨、地域産品やオーガニック食材の詰め合わせなどが挙げられます。
これらは受け取るゲストにとっても「持続可能な価値」を感じられるアイテムです。
カタログギフトを選ぶ場合でも、サステナブルな生産背景をもつ商品を集めたカタログや、体験型ギフトを提供すれば、物を増やさず価値ある思い出を共有できます。
引き出物を通じて、新郎新婦はゲストとの間に共感できる価値観の輪を広げ、式の後にも印象深いメッセージを残すことができるのです。

会場選びや移動手段にも光るサステナブルな工夫

当日の移動や式場選びも、サステナビリティを考慮する余地があります。
式場までのアクセスを公共交通機関で容易にできる場所を選んだり、ゲスト同士で相乗りできるシャトルバスを手配したりすることで、会場への移動に伴うCO2排出を軽減できます。

また、エネルギー効率の高い会場や、再生可能エネルギーを導入している式場、環境マネジメントシステムを有する施設を選べば、当日の演出や空調、照明をはじめ全体的な環境負荷を抑えることができます。
環境に配慮した式場では、プラスチック削減や廃棄物分別の仕組みが整い、新郎新婦が特別な努力をしなくとも、自然とサステナブルな流れに乗ることが可能となります。

サステナブルな結婚式がもたらす新たな評価とメリット

こうした個々の取り組みは一見小さな一歩かもしれませんが、サステナブルな結婚式を通じて、新郎新婦のもつ価値観を伝える手段になります。

結婚式という人生の大イベントで、サステナブルな選択肢を積極的に採用することで、二人のライフスタイルはもちろん、周囲にも持続可能性への関心を波及させることができるでしょう。
また、サステナブルな結婚式は社会的評価やブランドイメージの向上にも繋がります。
世界的な潮流となりつつある環境配慮に同調することは、新郎新婦が「ただ豪華なだけ」ではない特別なメッセージを発信することにつながります。

とはいえ、結婚式は新郎新婦にとっての夢舞台でもあります。
どのような結婚式を行うか検討を重ね、思い出に残るようなイベントにすることを最優先することもお忘れなく。

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