9月の誕生石「サファイア」とは？石言葉やスピリチュアルな意味をチェック

日本における9月の誕生石である「サファイア」は、ラテン語の「サファイラス」またはギリシャ語の「サファイロス」に由来すると言われます。
これらの言葉は「青」を意味します。

この由来の通り、よく知られているサファイアの色は青色ですが、実際にはサファイアはさまざまな色のものが存在します。
イエローサファイア、ピンクサファイア、ホワイトサファイアなど、青以外のカラーのものを総称して「ファンシーサファイア」と呼ぶこともあります。

サファイアはコランダムという鉱石の一種です。
本来コランダムは無色ですが、ここに異物が混入することで色を放ちます。
青いサファイアは、コランダムに鉄やチタンが混入することで出来上がります。
また、コランダムにクロムが混入すると、赤い輝きを放つルビーとなるのです。

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サファイアの歴史と文化的な背景

サファイアは昔から高く評価されてきた宝石です。
その色合いから空の象徴として扱われたり、キリスト教の聖職者たちの間でも重宝されたりした歴史があります。
また、ナポレオンの時代には、持つものを皇帝にする「皇帝の石」とみなされたり、ナポレオンの妻ジョセフィーヌへ「浮気を鎮める石」として贈られたこともあったそうです。

また、イギリス王室では、引きこまれるような青色を持つ「ロイヤルブルーサファイア」がその歴史にたびたび登場します。
ヴィクトリア女王のブローチや、ダイアナ妃への婚約指輪など、多彩なアクセサリーにロイヤルブルーサファイアが使われています。

サファイアの石言葉とスピリチュアルな意味

サファイアは、その深遠な青色と輝きから、古来より人々を魅了し、様々な意味や効果を持つと信じられてきました。

一般的に、サファイアの石言葉は「誠実」、「慈愛」、「成功」などが有名です。
先述したナポレオンのエピソードや、結婚指輪として用いられてきたことも、こうした石言葉との関連性を想像させてくれます。
また、サファイアには、色によってこの石言葉が変化するという考え方もあります。

たとえば、有名なブルーサファイアは、「誠実」「冷静」「知性」が石言葉とされることもあるようです。
深い青色は、冷静な精神状態をもたらし、感情の波を抑え、集中力を高める効果があるとされています。
また、持ち主の直感力を高め、真実を見抜く力をもたらすとも信じられています。

イエローサファイアは、「金運」「繁栄」「成功」といった石言葉を持ちます。
太陽の光を連想する黄色い光は、ポジティブなエネルギーを引き寄せるとされています。
金運や仕事運を高め、成功へと導くサポートをしてくれるかもしれません。
また、イエローサファイアは、創造性と表現力を刺激するとも言われています。

ピンクサファイアは、「愛」「優しさ」「癒し」といった石言葉が知られています。
柔らかなピンク色は、愛情と思いやりを象徴し、心を穏やかに満たしてくれます。
また、恋愛運にも影響を与えるとされており、周囲の人間関係を円滑にするサポートをしてくれるとも言われているそうです。

もちろん、こうした石言葉には、科学的実証はありませんし、サファイアを身につけるだけで、全てがうまくいくわけではありません。
しかし、ジュエリーというのは、身に着けるだけでリフレッシュしたり、癒されたり、満足感が訪れたりするものです。
ジュエリー選びのひとつの方法として、自分の願望に合った宝石を選ぶのも良いかもしれません。

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サファイアは四大宝石のひとつ

サファイアは、ダイヤモンド、ルビー、エメラルドと並んで「四大宝石」の一つに数えられます。
天然のサファイアは、地球深部で生成されるため、産出量が限られており、特に高品質なものは非常に稀少です。
一方、人工サファイアの研究も進んでいます。
こちらは、天然サファイアと同じ化学組成、結晶構造を持つため、見た目は天然のものとほとんど区別がつきません。
この素材は、時計の風防や工業用部品など、様々な分野で利用されています。

しかし、人工サファイアは、天然サファイアが持つ「希少性」や「歴史」といった価値はありません。
天然サファイアは、地球が生み出した奇跡であり、一つ一つが異なる歴史や背景を持っています。
たとえば、かつてカシミール地方で採掘されていた「カシミールサファイア」は、現在では採掘が終了していることから、稀少かつ高価な宝石とされています。