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金・資産運用の買取について
Platinum
「プラチナは希少価値が高い貴金属」ということは知っていても、なぜ希少価値が高いかまでは知らないという方は多いのではないでしょうか。プラチナの希少価値が高い主な理由のひとつとして、「埋蔵量」が関係しています。
そこで今回はプラチナの埋蔵量をはじめ、主な産出国と希少価値が高い理由についてご紹介します。また、プラチナが誕生した理由についても解説しているので、資産運用に人気のプラチナの知識をより深めるためにも、ぜひご参考にしてください。
「プラチナは供給量が少ないから価値が高い」と見聞きしたことがある方もいるでしょう。供給量が少ないのは、プラチナの埋蔵量が少ないからです。では、そんなプラチナの埋蔵量はどのくらいかというと、これまでに産出された分も含めて「約16,000トン」といわれています。一方で、金の埋蔵量は「約54,000トン」です。
金と比較すると、プラチナの埋蔵量はかなり少ないということがわかるでしょう。
プラチナの主な産出国は以下のとおりです。
産出国 | 生産量 |
---|---|
南アフリカ | 約143.4トン |
ロシア | 約19.8トン |
ジンバブエ | 約14.5トン |
北米 | 約8.6トン |
そのほかの地域 | 約6.4トン |
※2021年のデータです。
生産量が最も多いのは、南アフリカです。内訳としては、南アフリカが58.7%、ロシアが8.1%、シンバブエが5.9%、北米が3.5%、そのほかの地域が2.6%となっています。
また、プラチナが採掘されるのは鉱山からだけではありません。2021年のデータによると、約51.6トンはリサイクルといわれています。その内訳は、自動車廃触媒から約38.4トン、宝飾品から約11.8トン、電子材から約1.4トンとなっています。
日本は産出国に含まれていませんが、プラチナの生産において日本は欠かせないポジションにあります。というのも、上述したようにプラチナはリサイクルされており、日本の技術はトップクラスを誇っているからです。くわえて、日本はプラチナをはじめとする貴金属が含まれたスクラップから貴金属を取り出すリサイクルが盛んに行われています。
プラチナは1トンの原鉱石からわずか3gしか採ることができません。この重さは、細い指輪1本分といわれています。その点、リサイクルなら鉱山から採掘するよりも多くのプラチナを取り出すことができます。
日本は資源の宝庫なので、プラチナの主要生産国とされているのです。
そもそもプラチナは最初から地球上に存在していたわけではなく、地球に飛来した隕石によってもたらされたという説があります。そのため、プラチナを採掘できる場所が限られていると考えられています。
この説をもとに、現在は「地球外からプラチナを採取する」というスペースマイニングが提唱されています。スペースマイニングは、日本語に直訳すると「宇宙採掘」です。
スペースマイニングのきっかけとなったのは2010年。宇宙探査機のはやぶさが、小惑星である「イトカワ」のカケラの採取に成功したことです。小惑星はレアメタルの宝庫なので、表面岩石を地球に持ち帰れば地球上のプラチナの埋蔵量が少なくても枯渇する心配がありません。
さらに、プラチナは自動車触媒や宝飾品、電子材とさまざまなものに活用されているため、プラチナがなくて困ってしまうこともないでしょう。
ただし、スペースマイニングはすぐに始められるものではありません。現在は十分な量のプラチナを地球に運び出す手段がないので、確実に実行できるかどうかも定かではないのです。とはいえ、はやぶさ計画はスペースマイニングの一歩といわれています。将来、もし低コストで大規模の宇宙船を開発することができれば、プラチナを地球外から持ち帰ることが実現するかもしれません。
プラチナの希少価値が高い理由は、埋蔵量が少ないからだけではありません。採掘量も関係しています。
プラチナは金に比べて歴史が浅いこともありますが、これまでに採掘された総量は約7,000トンといわれています。一方で、金の採掘量は約190,040トンです。この量を50mプールにたとえた場合、プラチナは1杯(足首が浸かる程度)、金は4杯分となります。
プラチナの年間供給量に関しては、約200トンです。これは、金の約1/19となります。プラチナの埋蔵量や採掘量が少ないため、年間供給量も少なくなっています。これにより、プラチナは希少価値が高くなっているのです。
くわえて、プラチナは埋蔵量が少ないうえにさまざまな面で活用されているため、希少価値が高くなっています。具体的な用途は以下のとおりです。
プラチナの用途 | 需要量 |
---|---|
自動車 | 約73.1トン |
宝飾品 | 約46.0トン |
ガラス | 約28.4トン |
化学 | 約19.9トン |
その他 | 約13.8トン |
電子材 | 約8.2トン |
医療&バイオメディカル | 約7.9トン |
石油 | 約7.3トン |
公害規制 | 約6.3トン |
※2021年のデータです。
公害規制とは農業機器や産業機械など公道を走行しない自動車触媒のことです。
上記からわかるように、プラチナは需要量が高く供給量が少ないことから希少価値が高くなっているのです。
プラチナの埋蔵量は約16,000トンです。一方で、プラチナと同じく希少価値が高い貴金属として知られている金の埋蔵量は約54,000トンとなっています。金と比べると、プラチナのほうが埋蔵量が少ないのです。また、プラチナはまだたくさん埋蔵されているとはいえ、人の手が届かないところに埋蔵されていることもあります。これにより、埋蔵されているプラチナをすべて採掘できるわけではないのです。
プラチナはリサイクルされているのでなくなることはありませんが、自然と湧き上がってくるものではないので大幅に増えることもありません。そのうえ、プラチナは自動車や宝飾品、電子材などさまざまなものに活用されています。
このように、需要の高さから希少価値が高くなっているため、資産運用としてプラチナを購入する方は少なくないでしょう。もしこれからプラチナを資産運用目的で購入するのであれば、プラチナに関する知識をより深めるためにも、埋蔵量や採掘量、需要量などを把握しておくことをおすすめします。