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金とプラチナの価値について徹底解説!投資の知識として押さえておこう

金とプラチナの価値について徹底解説!投資の知識として押さえておこう

金とプラチナはどちらも希少価値の高い金属です。
指輪やネックレスなどの宝飾品素材としてだけでなく、投資素材や資産として高い人気があります。
長年、金やプラチナを使った投資を行っている人であれば相場の動きがある程度わかるため、今はどちらを買うべきかわかるでしょう。
しかし、これから投資を始める方は、どちらを選ぶべきか悩んでしまいます。

そこで今回は、投資する上で気になる金とプラチナの価値の違いについて解説します。
金がプラチナの価値を上回った理由や投資をするなら知っておきたいポイントについてもご紹介するので、ぜひご参考にしてください。

金とプラチナ、価値が高いのはどっち?

日本では、宝飾品としても人気の高い金とプラチナ。どちらも希少価値が高いことはわかりますが、実際はどちらのほうが価値が高いのでしょうか。

相場が高いのは金

金とプラチナはどちらも毎日相場が変動していますが、現在、市場におけるニーズと相場価格が高いのは金です。
実際に、資産として金を所有しているという話を聞いたことはあっても、プラチナを所有しているという話はあまり聞いたことがないでしょう。
その理由には、金とプラチナの用途の違いが関係しています。

金は主に資産や宝飾用として用いられていますが、プラチナは工業用として用いられることが多くなっています。そのため、金の価値は下がりにくく、プラチナは景気の落ち込みなどによって起こる買い控えの影響を受けやすくなっているのです。
プラチナは日本でこそ指輪やネックレスなどの宝飾品素材として高い人気を誇っていますが、世界的に見ると金ほどニーズは高くありません。
これらのことから、金相場のほうが高くなっているのです。

希少価値が高いのはプラチナ

希少価値の高さでいうと、金よりもプラチナのほうが上だといえるでしょう。
金の年間産出量が約3,300トンなのに対して、プラチナは約180トンと、金よりも産出量が少なくなっています。このことから、プラチナは地球上に存在する量が圧倒的に少ないことがわかります。

さらに、金の場合は中国やオーストラリア、ロシア、アメリカなどさまざまな国で産出されますが、プラチナは南アフリカを中心にごく限られた国でしか産出されません。
この産出国の数の違いも、プラチナのほうが希少価値が高いといわれている理由です。

より具体的に知っておこう!金とプラチナの価値が逆転した理由

より具体的に知っておこう!金とプラチナの価値が逆転した理由

先述したとおり、希少価値の高さでいえばプラチナのほうが上になるため、通常であれば金相場よりもプラチナ相場のほうが高くなるはずです。
しかし、実際の相場では金がプラチナを上回る「逆転現象」が起こっています。
なぜ金相場がプラチナ相場を上回っているのでしょうか。その理由として、以下のようなことが考えられます。

自動車の売れ行きが低下した

日本ではプラチナ=宝飾品として扱われていますが、実は宝飾品に用いられているプラチナはごく一部で、全体の約3割は自動車部品などに用いられています。
そのため、自動車の売れ行きが低迷すると、プラチナそのものの価格も低下してしまう傾向にあります。

実際に、2008年のリーマンショックでは、世界的な不況によって自動車全体の売れ行きが低下してプラチナ相場も下がりました。
さらに、2015年のフォルクスワーゲンによるディーゼル排気ガス不正疑惑では、ディーゼル車が売れなくなったことでプラチナ相場が下落しています。
このほか、半導体不足により自動車の製造量が減っていることも、プラチナ相場が低下している原因といえるでしょう。

宝飾品としてのプラチナの需要が低下した

日本と同様、中国でもプラチナは宝飾品として用いられています。
しかし、中国の宝飾店が利益のために純度の低いプラチナアクセサリーを作るようになったことが原因となり、2013年以降から中国でのプラチナ需要が低下しました。
これにより、宝飾品としてのプラチナの需要が低くなり、プラチナ相場の低下につながったと考えられます。

通貨価値の低下により金の需要が高まった

金は「世界共通の通貨」といわれている資産です。プラチナも希少価値の高い素材ではありますが、金のように世界共通の高い価値を保っているわけではありません。
たとえば、不景気や戦争などによって通貨への信頼が低くなると、金の需要が高まって価値が上昇します。通貨の価値が低くなる=不景気になると金相場が高まり、通貨の価値が高くなる=景気が良くなるとプラチナ相場が高まる傾向にあるのです。

実際に、2001年に起きた世界同時多発テロや2019年から続いている新型コロナウイルスの影響により金相場は上昇しています。
2022年現在、新型コロナウイルスの影響が続き、ロシアによるウクライナ侵攻が起きていることから、世界情勢は不安定気味で金の需要が高まっているといえるでしょう。

プラチナは金よりも価値が高くなる?チェックしておきたい2つのポイント

プラチナは金よりも価値が高くなる?チェックしておきたい2つのポイント

先述したように、新型コロナウイルスの長期的な流行やロシアによるウクライナ侵攻などの影響で、金の価値が高まり続けています。
今後、プラチナは金よりも価値が高くなることはあるのでしょうか。

世界的経済状況

プラチナの産出国は主に南アフリカとロシアです。この2つの国の経済状況によっては、プラチナの価値が高くなることもあり得ます。
実際に、1998年のロシア金融危機の際や2008年のリーマンショックの直前には、プラチナの輸出量が減ったため価値が上昇しました。
現在は金のほうが価値は高くなっていますが、南アフリカやロシアの情勢によっては、今後プラチナのほうが価値が高くなることもあるでしょう。

産業の需要

繰り返しになりますが、プラチナは世界的に見ると工業用として用いられることが多い素材です。
アメリカなどの先進国の景気が良くなり各種産業が発展すると、必然的にプラチナの需要も増えることになるため、価値が高くなる可能性はあります。
また、次世代の自動車として注目を集めている「水素燃料電池自動車」の燃料電池部分の触媒としてもプラチナが用いられているため、世界的に普及すればプラチナの需要も高まるといえるでしょう。
万が一、金相場の上昇が続いたとしても、プラチナ相場が上回り、現在の逆転現象が解消される可能性はあります。

金とプラチナどちらも投資素材として保有しておくのがおすすめ

金とプラチナは、どちらも相場が変動する投資資産として扱われています。相場の高さでいうとニーズの高い金のほうが上にはなりますが、産出量でいうと希少価値が高いのはプラチナ。しかし、近年は金がプラチナの相場を越えるという「逆転現象」が起こっています。世界的な景気の動向によってはプラチナ相場が金相場を超える可能性もありますが、それにはまだ時間がかかるでしょう。今後の相場を完全に読むことはできないものの、世界情勢をチェックしていくと相場の推移をある程度予測することはできるようになります。

2022年現在、資産価値として高いのは金のため、安定した資産を保有するなら金が良いでしょう。
しかし、プラチナは相場の動きが激しいため、タイミングが良ければ金よりも利益を得ることができる資産といえます。
投資素材としてどちらかを決めかねているのであれば、価値が安定した金と変動の激しいプラチナをどちらも保有しておくのがおすすめです。

なお、金とプラチナ投資については以下の記事でご紹介しているので、ぜひご覧ください。

金投資を始めたい方必見!資産運用の種類と特徴、メリット、デメリットをご紹介
プラチナ投資は資産運用に向いている?主な種類や特徴について

BIJOUPIKOの金・プラチナの売買

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