ダイヤモンドのカット
ダイヤモンドのカット=形状、プロポーション
ダイヤモンドの輝きに最も大きな影響を与えるカット。
ダイヤモンドの美しい輝きや煌めきは正確なカット技術から生まれます。
最も効率よく光を光学的に反射させる形としては57面体で、婚約指輪(エンゲージリング)などで人気の高いラウンドブリリアントカットは58面体でキューレット面を除くと57面体です。

カットのグレードについて
ダイヤモンドのカットは唯一人間の技術力に影響されます。ダイヤモンドのカットグレードは、プロポーション(カットの総合評価)および、ポリッシュ(表面の研磨の仕上げ状態)とシンメトリー(対称性)によって評価されます。そのカットは7段階のランクで分かれます。(ビジュピコでセレクトするのは3EX H&C~Excellentまで)
ビジュピコがセレクトするカットグレード
3EX H&C(トリプルエクセレント ハートアンドキューピット)
最高評価のグレードで、プロポーション(カットの総合評価)および、ポリッシュ(表面の研磨の仕上げ状態)とシンメトリー(対称性)の3つの評価基準が全て最高の評価エクセレントで、さらにハート&キューピットの模様が浮かび上がるグレード。

ハート&キューピット
光学的に完璧な対称性のあるダイヤモンドにのみ、専用のスコープで覗くと、ダイヤモンドに8つのハートと、8本のキューピットの矢の模様が現れます。
H&C EX(ハートアンドキューピット エクセレント)
プロポーションがエクセレント評価で、ポリッシュとシンメトリーがベリーグッド評価または両方がベリーグッド評価で、ハート&キューピットが認められるグレード。
EX(エクセレント)
プロポーションがエクセレント評価のグレード。光学的に理想の光の反射となるグレードです。肉眼では評価上位の3EX H&CやH&C EXと違いの判別が困難です。
Verry Good(ベリーグッド)
プロポーションがエクセレントの次に理想に近いグレード。
Good(グッド)
ダイヤモンドの内部で光のほとんどを反射しますが、ベリーグッドほどの反射は起こりません。一般的にファッションジュエリーなどに多く使われ、カラットや透明度、色を犠牲にせずに、リーズナブルに選ぶことが可能です。
輝きの種類
ダイヤモンドの輝きの要素は以下の4つの特性があります。
Brilliance(Brightness)輝き(ブライトネス)
ダイヤモンドを正面から見て、内部・外部のカット面から反射されて見える白色の光のこと。理想的にカットされたダイヤモンドはより明るい輝きを放ちます。
Fire(Dispersion)ファイアー(ディスパージョン)
ダイヤモンドに入射した白色の光が内部で屈折反射を繰り返し、白色光を構成するそれぞれのスペクトルに分解され「虹色」になります。ライトの下でダイヤモンドを動かすと、赤、青、黄色、オレンジ色の煌めきがみられます。
Scintillationシンチレーション
ダイヤモンドの煌めきとその模様のこと。三角やひし形の幾何学的な模様で光が反射してダイヤモンドから煌めきや閃光が生じます。このフラッシュ効果をシンチレーションと呼びます。エクセレントグレードのシンチレーションは独特で美しく星の輝きに例えられることも。
Petternパターン
相対的なサイズ、カット面の配置、ダイヤモンド内部・外部反射から生じる明暗エリアのコントラストのこと。鮮明ではっきりした外観のパターンで暗いエリアを少なくするには、明暗エリアに十分なコントラストがなければなりません。