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金・資産運用の買取について
Gold
金製品に刻印されているひし形の模様をみたことはありますか?
所有している金製品に刻印されていても、なんのためにあるのかご存知な方は少ないでしょう。
そこで今回は、金製品に刻印されているひし形模様の意味について詳しくご紹介します。
海外の刻印についても解説しているので、ぜひお手元の金製品と照らし合わせながらご覧ください。
金製品に刻印されているひし形の模様は、「品位証明記号」や「ホールマーク」と呼ばれています。金製品以外にもさまざまな金属に刻印されており、その金属の種類などを表しているのです。
つまり、金製品の場合はこの刻印により金製品かそうでないのかを判断することができるのですが、残念ながら品位証明記号は刻印の義務はなく、すべての金製品に刻印されているとは限りません。
しかし、刻印があると本物である可能性が高くなることから、査定の際は刻印で本物かを判別することもあるようです。
このほか、品位証明記号と呼ばれるひし形の中には、日本の国旗や数字が刻印されていることがあります。
品位証明記号の中に刻印されている数字は、金属の純度を表しています。
純金の場合は「999.9」や「FINE GOLD」、18金の場合は金を75%含んでいることを示す「750」と記載されていて、合金の場合はそれ以外の数字や文字が記載されているのが一般的です。
品位証明記号の中に刻印されている日本国旗は、日本の造幣局が純度検査を行った証明です。
つまり、日本国旗の刻印がある金製品は、日本の造幣局の品位試験をクリアした製品であり、本物であることがわかります。
では、金製品のひし形部分に記載されている、代表的な刻印の種類についてご紹介します。
以下の刻印の種類をチェックすることで、その金製品がどのような素材でできていて、どれくらいの純度なのかということがわかるようになるでしょう。
金属の種類 | 刻印の表示 |
---|---|
24金(純金) | 999.9・FINEGOLD・K24・1000(Au1000)など |
22金 | K22・916(Au916)など |
20金 | K20・835(Au835) |
18金 | K18・750(Au750)・18KT・18KPなど |
18金(ホワイトゴールド) | K18WG・WGK18 |
16金 | K16・666(Au666)など |
9金 | K9・375(Au375)など |
金製品に刻印されているひし形模様の刻印の意味、数字や日本国旗の意味を知ることで「刻印がないと偽物だ」と思われる方もいるでしょう。
しかし、先述した通り品位証明記号の刻印義務はなく、すべての金製品に刻印されているわけではありません。
なかには摩耗によって刻印が消えている金製品や、本物であるものの刻印のない金製品も数多く流通しています。
さらに、残念ながら純度を示す数字や日本国旗を含む品位証明記号が偽造された偽物が出回っていることもあるようです。
ひし形の刻印と数字・日本国旗が揃っていれば本物の金製品である可能性は高くなりますが、刻印がない=偽物とは判断できないのが現状であるため、確実に本物であると証明したい場合にはプロに査定をしてもらうことをおすすめします。
金製品以外の金属にも品位証明記号は刻印されています。
以下では、プラチナとシルバーの刻印についてご紹介します。
プラチナ製品の場合、日本などのアジア圏では「Pt」と表記されるのが一般的です。
たとえば、プラチナ100%なら「Pt1000」、プラチナ95%なら「Pt950」、プラチナ85%なら「Pt850」というように、プラチナを示すアルファベットと純度を示す数字が刻印されます。
しかし、アメリカでは「PT」や「PLAT」などと表記されたり、古いプラチナ製品は「Pm」と表記されたりすることがあります。
さらに、昔は加工しやすいPt850で製造されることが多かったことから、純度を示す数字は記載せずに「Pt」のみ刻印されることもあったようです。
そのため、金製品と同様に「Pt表記だから本物」「数字がないから偽物」という判断はできません。
シルバー製品の刻印は「SILVER」「SV」「SLV」「Ag」などです。純度99.9%なら「SV999」や「Ag999」、純度95%なら「SV950」というように、シルバーを示すアルファベットと純度を示す数字が刻印されます。
金製品以外の刻印でも少し触れましたが、日本と海外では刻印の示し方に違いがあるようです。
さらに、刻印の表示基準についても異なる部分があるため、以下でご紹介します。
古くから金製品が愛され続けてきたイギリスでは、刻印制度が厳しくルール化しているそうです。
規定を満たした金の量を使用した金製品にしか刻印されていないため、刻印のある金製品はイギリス造幣局による厳しい審査を通過した証であり、信頼度が高くなっています。
なお、イギリスで製造された金製品には、王冠と金属の種類、純度を示す数字、製造元、検査場所まで詳細に表記されています。
フランスで製造された金製品には、鷹の頭の刻印があるのが特徴です。
しかし、フランスでは18金以外を金と認めていないため、18金以下の金製品には鷹の頭が刻印されていません。そのため、14金や9金などは本物の金であっても、鷹の頭の刻印がないのです。
このほか、フランスの刻印は年代によってデザインが異なり、馬の頭などの刻印が施されていることもあります。
イタリアの品位証明記号は星型です。そのため、星型と金の種類を示すアルファベット、金の純度を示す数字が刻印されています。
ただし、日本と同様に刻印表示を義務化しているわけではないため、すべての金製品に刻印があるとは限りません。
日本を含む世界各国では純度91.6%の金を22金として扱っていますが、タイでは純度90%の金を22金と呼ぶそうです。
日本の感覚からすると表記されている純度と実際の純度に差が生まれることになるため、もしタイ製造の金製品を購入する場合は「実際の純度」をチェックするようにしましょう。
タイ製造の22金以上の金製品には「振和興」や「和成興」と刻印されています。
中国の金製品は、24金程度に「万足金」、21金〜23金程度に「千足金」、20金程度に「足金」という3種類の刻印が施されています。
すべて金の含有率を程度で表しており、純度にはバラつきがあるのが特徴です。
台湾では中国と同様に「〜足金」の表記で表すこともあれば、日本と同様に「999」などの数字で表すこともあります。
日本を含む世界各国と同じように、純金は99.99%で表されることが多いようです。
金製品には品位証明記号(ホールマーク)のほか、金属の種類を示すアルファベット・純度を示す数字が刻印されているのが一般的です。
しかし、この刻印は義務ではないため、本物の金製品であるにもかかわらず刻印されていないことや、偽物に刻印されていることもあります。
「刻印があるから本物」という判断はできないため、本物であるかどうかを確かめるためには、プロへ査定をしてもらうとよいでしょう。