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アーガイル鉱山閉山後のピンクダイヤモンドの価値とは?

資産として価値が高まっている「ピンクダイヤモンド」をご存じでしょうか。
ダイヤモンド本来が持つ「固い絆」という意味合いに加えて、ピンクダイヤモンドには、「完全無欠の愛」という意味が込められています。そのため、婚約指輪や結婚指輪などでも用いられることが多い宝石として人気が高まっています。しかし、そんなピンクダイヤモンドは無色透明なダイヤモンドと比べると、産出量はわずか0.01%ほど。これは、ピンクダイヤモンドの主要鉱山であるアーガイル鉱山の閉山が関係しています。

そこで今回は、アーガイル鉱山閉山後のピンクダイヤモンドの流通やカラーグレード、アーガイル産ピンクダイヤモンドの魅力をご紹介します。また、アーガイル産を証明する刻印についても解説しているので、ぜひご参考にしてください。

アーガイル鉱山閉山後のピンクダイヤモンドの流通

アーガイル鉱山閉山後のピンクダイヤモンドの流通

ピンクダイヤモンドは、さまざまな地域の鉱山で稀に採掘されてました。しかし、そのほとんどがカラーの発色が弱く、美しさに欠けていたといわれています。そんななか、1983年に西オーストラリア州のキンバリー地区に位置する「アーガイル鉱山」という鉱山で美しいピンクダイヤモンドが採掘されました。以降、アーガイル鉱山は美しいダイヤモンドを多く産出する鉱山として名が知れわたり採掘されてきましたが、2020年11月3日に惜しまれつつ閉山しました。閉山となるまでの37年という長い時間を通してピンクダイヤモンドが採掘されたため、現在市場で目にする90%以上のピンクダイヤモンドはアーガイル産といわれています。

アーガイル鉱山が閉山した現在、新たなピンクダイヤモンドを定期的に採掘できる鉱山がない状況です。そのため、新たなピンクダイヤモンドが生み出されないことにより、市場へ出ることがなくなり、流通量も減少を続けています。
ピンクダイヤモンドは、ほかの鉱山でも採掘されていたこともありますが、その機会はかなり稀です。また、ほかの鉱山とアーガイル鉱山で採掘されるピンクダイヤモンドを比較すると不純物が含まれる割合が異なるため、薄い色をしたものが多くなっています。この理由により、アーガイル鉱山で採掘されるような、ビビットな色合いのピンクダイヤモンドを目にすることが難しくなりました。

なお、アーガイル鉱山を起源に持つピンクダイヤモンドには独自の認定が施されており、ブランドとしての価値も高まっています。アーガイル鉱山が閉山したことにより、新たなピンクダイヤモンドが市場に出回ることが難しくなった今、ますますピンクダイヤモンドの価値が高まり続けています。

ピンクダイヤモンドのカラーグレード

ピンクダイヤモンドのカラーグレードは、「Purplish Pink」「Pink Rose」「Pink」「Pink Champagne」「Blue」「Red」の6種類あります。そのなかでも、「Purplish Pink」「Pink Rose」「Pink」は色の濃さによって1〜9に細かく分類されます。

Purplish Pink
WHITE9PP8PP7PP6PP5PP4PP3PP2PP1PP
Pink Rose
WHITE9PR8PR7PR6PR5PR4PR3PR2PR1PR
Pink
WHITE9P8P7P6P5P4P3P2P1P

 

このほか、「Pink Champagne」と「Blue」は色の濃さによって3つに分類されます。

Pink ChampagneBlue
PC1PC2PC3BL1BL2BL3

 

数字が小さくなるにつれて、色味が濃くなっていきます。一般的に数字が小さな濃いピンクダイヤモンドは、希少価値が高いとされています。

アーガイル産ピンクダイヤモンドの魅力

アーガイル産ピンクダイヤモンドの魅力

アーガイル鉱山で採掘されたピンクダイヤモンドは、鮮やかな発色をしているのが特徴です。ここでは、アーガイル産のピンクダイヤモンドの魅力をご紹介します。

色が濃く鮮やか

アーガイル鉱山で採掘されたピンクダイヤモンドは、ほかの鉱山で採掘されたピンクダイヤモンドよりも色が濃く鮮やかなのが特徴です。ピンクダイヤモンドはアーガイル鉱山以外にもインドや南アフリカ、ロシアなどで産出されますが、どれも色合いが淡いため小粒だとあまり目立ちません。その点、アーガイル産のピンクダイヤモンドは色彩がはっきりとしており、小粒でも美しく輝くのが魅力です。

希少価値が高い

アーガイル鉱山で採掘されるピンクダイヤモンドは、「la型」と呼ばれる窒素を多く含んだダイヤモンドです。
ほかの鉱山で採掘されたピンクダイヤモンドの多くは窒素を含む割合が少ないため、淡い色合いのものが多いことがほとんど。鮮やかな発色に目を引く美しさを放つピンクダイヤモンドを継続的に採掘できる鉱山は、いまだに見つかっていません。そのため、アーガイル鉱山が閉山したことで鮮やかな色合いをしたピンクダイヤモンドは流通量が少なくなり、希少価値が高まってきています。

アーガイル産を証明する刻印

現在のダイヤモンド鑑定技術では、ダイヤモンドの産地を科学的に分析して特定することはできません。そのため、ピンクダイヤモンドを手にしても「産地はどこなのか」がわかりにくいもの。しかし、2005年以降にアーガイル鉱山で採掘されたピンクダイヤモンドには、APD(ArgylePinkDiamond)の産地証明付き鑑定書が発行され、ガードル部分にはシリアルナンバーが刻印されます。この刻印は、「採掘から研磨、卸販売まで一連のダイヤモンド流通に関する取引をリオ・ティント社が行っていること」「確実にアーガイルピンクダイヤモンドであること」の証明になり、流通取引を行う人たちに安全性・信頼性・将来性を担保できます。

なお、ガードル部分にシリアルナンバーが施されたピンクダイヤモンドは、現在市場でほとんど目にする機会がありません。この理由により、シリアルナンバー入りのピンクダイヤモンドは希少性が非常に高いとされており、プレミア価格で取引がされています。
今後はアーガイル鉱山で採掘されたという価値を持つ、APD認定を受けたピンクダイヤモンドはますます価値が上がっていくのではないかと予想されます。

希少価値の高いアーガイル産ピンクダイヤモンドは資産運用にもおすすめ

アーガイル鉱山が閉山したことにより、新たなAPD認定を受けられるピンクダイヤモンドの原石はありません。そして、新しいピンクダイヤモンドが生まれないと、既存のピンクダイヤモンドのみが市場に流通し続けることになるため、今後さらに資産価値が上がっていくことが予想されます。
市場での流通が日々減少していることによって、ますます価値を高めていくピンクダイヤモンド。「資産としてダイヤモンドを保有したい」と考えている方は、この機会にぜひピンクダイヤモンドを所有してみてはいかがでしょうか。

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