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ダイヤモンドの鑑定書に記載されている内容とは?知っておくべき鑑定機関

ダイヤモンドの鑑定書に記載されている内容とは?知っておくべき鑑定機関

多くのジュエリーのなかでもとくに人気の高いダイヤモンドは、希少性の高さから近年保有資産としても注目を集めています。
そんなダイヤモンドの品質を証明する書類として発行される「鑑定書」。この鑑定書に記載されている内容は、鑑定を精査する機関によって異なります。

そこで今回は、ダイヤモンドの鑑定書とは具体的にどのようなものなのかをはじめ、代表的な鑑定機関で受けられる鑑定内容や発行方法をご紹介します。

ダイヤモンドの鑑定書とは?

ダイヤモンドがあしらわれているジュエリーには、鑑定書がついていることがほとんどです。そもそも鑑定書とは、ダイヤモンドの品質を鑑定・評価した品質保証書のこと。別名「宝石鑑定書」と呼ばれることもありますが、正式には「ダイヤモンドグレーディングレポート(DIAMOND GRADING REPORT)」です。

鑑定書には、米国宝石学会「GIA(Gemological Institute Of America)」が定めた4C(カラー・クラリティ・カット・カラット)を基準に、各鑑定機関ごとに異なる表記方法で鑑定結果が記載されています。
もともとは天然ダイヤモンドの品質を保証するために鑑定書が発行されていました。しかし、近年は合成ダイヤモンドにも鑑定書が付いていることがあります。合成ダイヤモンドには簡略化された鑑定書がついています。

ダイヤモンドの鑑定機関は主に3つ

ダイヤモンドの鑑定機関は主に3つ

ダイヤモンドの鑑定を行う機関は複数ありますが、今回はとくに一般的に信用度の高いとされている3つの鑑定機関についてご紹介します。
それぞれの鑑定機関によって鑑定書の記載内容が異なるため、ご自身が必要とする鑑定結果が得られる機関で鑑定を受けることが大切です。

米国宝石学会「GIA(Gemological Institute Of America)」

米国宝石学会「GIA(Gemological Institute Of America)」は、ダイヤモンドの品質評価基準4C(カラー・クラリティ・カット・カラット)を定めた機関で、宝石の鑑定や宝石学の教育、出版なども行っています。

鑑定書には「デジタルレポート」と「GIAダイヤモンドグレーディングレポート」の2種類があり、4C(カラット・カラー・クラリティ・カット)の評価・内包物の位置を表す図(リファレンスダイヤグラムズ)・プロポーション図など計11項目が記載されています。
GIAの鑑定書がついているダイヤモンドには、ガードル部分(ダイヤモンドの上部と下部を分ける境目)にレーザーで鑑定書番号が刻印されています。
なお、鑑定書の記載内容は以下の通りです。

1SHAPE & CUT
(形とカット)
研磨済みのダイヤモンドの形とファセットの配列が記載されています。
2MEASUREMENT
(寸法)
キューレットからテーブルまでの深さ、ガードルの最大と最小の直径を「ダイアメンション装置」と呼ばれる機械で測定し、100分の1ミリ単位で記載されています。
3CARAT WEIGHT
(重量)
デジタル電子重量計を用いて1カラットの1000分の1まで測定した数値が記載されています。
4COLOR GRADE
(カラーグレード)
GIAマスターストーンをもとにダイヤモンドの色の濃さを判断し、カラーグレードとして記載されています。
5CLARITY GRADE
(クラリティグレード)
表面と内部の特徴の大きさや位置、数、性質、色、反射などを考慮し、決定したグレードが記載されています。
6CUT GRADE
(カットグレード)
プロポーションの要素をGIA Facetware Cut Estimatorデータベースで照合し、目視評価要素を経て決定したグレードが記載されています。
7FLUORESCENCE
(蛍光性)
長波紫外線を浴びると発光することがあるダイヤモンド。この発光時の色や強さを蛍光マスターストーンと比べて決定したグレードが記載されています。
8レポート番号ダイヤモンドのガードル部分に刻印されている番号と同じ番号が記載されています。
9PROPORTION
(プロポーション)
ダイヤモンドのファセット角度や比率がGIA基準で記載されています。
10COMMENTS/REMARKS
(その他/備考欄)
レポートに記載されている内容以外のダイヤモンドの特徴や、その他の情報がコメントされています。
11PLOT
(プロット)
ダイヤモンドのインクルージョン(内包物)の特徴を図示したもの。石の表面に限られた特徴は「緑インク」、石の内部に入っている特徴は「赤インク」、カッターによりついたファセット(面)は「黒インク」によって記載されています。

 

中央宝石研究所「CGL(Central Gem Laboratory)」

中央宝石研究所「CGL(Central Gem Laboratory)」は日本で唯一、世界7大宝石ラボラトリーで組織されるラボ・マニュアル調整委員会(LMHC)に加盟している鑑定機関です。
宝石研究などにも力を入れており、日本国内におけるダイヤモンド鑑定・宝石鑑別では最大ともいわれているほか、鑑定書発行部数も非常に多くなっています。

CGLの鑑定書は英語と日本語の2か国語。ダイヤモンドのイラスト画像が添付された証明書でもあるため、鑑定書に馴染みのない方でも見やすいという特徴があります。

CGLが行う鑑定では、特殊な方法でダイヤモンドを撮影し、シンメトリーであるかを判定するプロポーションレポート「ハートアンドキューピッド認定」も同時に行います。正面から見える8つのアロー(矢模様)と裏面から見える8つのハート像が現れたときの相対性が出ている現象を「ハートアンドキューピット」と呼びます。この認定は商標登録されているため、ほかの鑑定機関では鑑定することができません。

カラット数の表記についても、ほかの機関が小数第2位までの表記に対し、CGLレポートでは小数第3位まで表記されます。そのため海外の鑑定機関と比べても、CGLの認定基準は、かなり厳しい基準で精査されています。

1SHAPE & CUT
(形とカット)
研磨済みのダイヤモンドの形とファセットの配列が記載されています。
2MEASUREMENT
(寸法)
キューレットからテーブルまでの深さ、ガードルの最大と最小の直径を「ダイアメンション装置」と呼ばれる機械で測定し、100分の1ミリ単位で記載されています。
3CARAT WEIGHT
(重量)
デジタル電子重量計を用いて1カラットの1000分の1まで測定した数値が記載されています。
4COLOR GRADE
(カラーグレード)
JJA・AGL認定のGIAマスターストーンで判断した、ダイヤモンドの色がカラーグレードとして記載されています。色の起源が天然である旨が表記されます。
5CLARITY GRADE
(クラリティグレード)
表面と内部の特徴の大きさや位置、数、性質、色、反射などを考慮し、決定したグレードが記載されています。
6CUT GRADE
(カットグレード)
プロポーションの要素をGIA Facetware Cut Estimatorデータベースで照合し、目視評価要素を経て決定したグレードが記載されています。
7FLUORESCENCE
(蛍光性)
長波紫外線を浴びると発光することがあるダイヤモンド。この発光時の色や強さを蛍光マスターストーンと比べて決定したグレードが記載されています。
8レポート番号ダイヤモンドのガードル部分に刻印されている番号と同じ番号が記載されています。
9PROPORTION
(プロポーション)
ダイヤモンドのファセット角度や比率がGIA基準で記載されています。
10COMMENTS/REMARKS
(その他/備考欄)
レポートに記載されている内容以外のダイヤモンドの特徴や、その他の情報がコメントされています。
11PLOT
(プロット)
ダイヤモンドのインクルージョン(内包物)の特徴を図示したもの。石の表面に限られた特徴は「緑インク」、石の内部に入っている特徴は「赤インク」、カッターによりついたファセット(面)は「黒インク」によって記載されています。

 

AGTジェムラボラトリー

AGTジェムラボラトリーは、米国宝石学会「GIA(Gemological Institute Of America)」が日本で代行業務を行う機関として1971年に設立し、日本宝石鑑別協会と称しました。その後、ラボとして1978年に分離しています。
GIA提携ラボのためダイヤモンドのグレーディングにはとても厳しいとされており、AGTジェムラボラトリーで精査した鑑定書のカラーダイヤモンドの色識別精度は、市場での信頼がかなり高くなっています。

GIAと同じく、AGTジェムラボラトリーでは、ダイヤモンドのガードル部分にレポート番号の刻印を行っています。
またCGL鑑定書と同様に、英語と日本語の両方で記載されているため、初めて鑑定書を手に取る方でも読み取りやすいのが特徴です。

1SHAPE & CUT
(形とカット)
研磨済みのダイヤモンドの形とファセットの配列が記載されています。
2MEASUREMENT
(寸法)
キューレットからテーブルまでの深さ、ガードルの最大と最小の直径を「ダイアメンション装置」と呼ばれる機械で測定し、100分の1ミリ単位で記載されています。
3CARAT WEIGHT
(重量)
デジタル電子重量計を用いて1カラットの1000分の1まで測定した数値が記載されています。
4COLOR GRADE
(カラーグレード)
JJA・AGL認定のGIAマスターストーンで判断した、ダイヤモンドの色がカラーグレードとして記載されています。色の起源が天然である旨が表記されます。
5CLARITY GRADE
(クラリティグレード)
表面と内部の特徴の大きさや位置、数、性質、色、反射などを考慮し、決定したグレードが記載されています。
6CUT GRADE
(カットグレード)
プロポーションの要素をGIA Facetware Cut Estimatorデータベースで照合し、目視評価要素を経て決定したグレードが記載されています。
7FLUORESCENCE
(蛍光性)
長波紫外線を浴びると発光することがあるダイヤモンド。この発光時の色や強さを蛍光マスターストーンと比べて決定したグレードが記載されています。
8レポート番号ダイヤモンドのガードル部分に刻印されている番号と同じ番号が記載されています。
9PROPORTION
(プロポーション)
ダイヤモンドのファセット角度や比率がGIA基準で記載されています。
10COMMENTS/REMARKS
(その他/備考欄)
レポートに記載されている内容以外のダイヤモンドの特徴や、その他の情報がコメントされています。
11PLOT
(プロット)
ダイヤモンドのインクルージョン(内包物)の特徴を図示したもの。石の表面に限られた特徴は「緑インク」、石の内部に入っている特徴は「赤インク」、カッターによりついたファセット(面)は「黒インク」によって記載されています。

 

鑑定書が付いていない場合の発行方法

<h2>鑑定書が付いていない場合の発行方法</h2>

お手持ちのダイヤモンドに鑑定書が付いていない場合や、鑑定書を紛失している場合には、鑑定機関に依頼することで取得可能です。ただし、鑑定を行う場合はルース(石のみ)の状態にしなければなりません。お手持ちの宝石がジュエリーとなっている場合は、加工する必要があります。

実際に鑑定を依頼する場合は、鑑定機関に持ち込みをします。個人としての鑑定も可能となっていますが、持ち込む際は鑑定機関が主要な鑑定書の発行機関であるかどうかを確認しましょう。
なお、費用や期間は依頼する鑑定機関によって異なるので、注意が必要です。

資産としてダイヤモンドを保有するなら鑑定書は必須

美しい輝きを放つ宝石として人気の高いダイヤモンドですが、資産としての市場価値を高めるためには、鑑定書の存在が役立ちます。そのため、鑑定書も大切に保管しておきましょう。もし「ダイヤモンドを相続したので鑑定書があるのかどうかすらわからない」「鑑定書を紛失してしまった」という場合は、上記でご紹介した鑑定機関で鑑定書を発行してもらえます。資産としてダイヤモンドを保有するなら鑑定書は必須なので、見当たらない場合はぜひ発行してもらってはいかがでしょうか。

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