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ピンクダイヤモンドがなくなる?その希少性の高さを知って資産運用に活かそう

「ダイヤモンド」と聞くと、無色透明をイメージする方は多いのではないでしょうか。しかし、ダイヤモンドのなかには不純物や炭素の状態に応じて色味を帯びた原石が存在しています。これを「カラーダイヤモンド」といい、近年は資産として保有する方が増えています。カラーダイヤモンドにはピンク、レッド、パープル、ブルー、グリーン、バイオレット、オレンジ、イエロー、ブラウン、ホワイト、グレー、ブラックと全部で12色ありますが、そのなかでも近年はピンクダイヤモンドに注目が集まっています。

そこで今回は、ピンクダイヤモンドの希少性の高さや「なくなる」といわれている理由、ピンクダイヤモンドのカラー評価基準などをご紹介します。ピンクダイヤモンドについて詳しく知りたい方は、ぜひご一読ください。

ピンクダイヤモンドとは?

ピンクダイヤモンドとは?

ピンクダイヤモンドとは、その名の通りピンクの色をしたダイヤモンドです。
このピンクダイヤモンドには、天然の鉱山で採掘される「天然ダイヤモンド」と、成分を人工的に合成することで生まれる「人工ダイヤモンド(合成ダイヤモンド)」の2種類が存在しており、どちらも構成されている成分は全く同じで、炭素からできています。ただし、天然のピンクダイヤモンドは自然の鉱物によって採掘されるため一つひとつ濃さや色合いが異なるのに対して、人工のピンクダイヤモンドは均一的な色合いをしているのが特徴です。

では、無色透明であるダイヤモンドがピンク色となるのにはどのようなメカニズムがあるのでしょうか。
一説によると、鉱石が炭素と結晶化するときに窒素原子が取り込まれ、炭素原子が欠けることでピンク色に見えるといわれています。つまり、同じ炭素で構成されていても原子の増減によって色合いが変わるということ。

そんなピンクダイヤモンドには、「完全無欠の愛」という宝石言葉が秘められています。また、本来ダイヤモンドが持つ「固い絆」という意味も相まって、婚約指輪や結婚指輪などにあしらわれることが少なくありません。特別なジュエリーを贈る際は、ピンクダイヤモンドをあしらうのも一案です。

ピンクダイヤモンドがなくなる?その希少性とは

資産価値が高まってきているピンクダイヤモンドですが、数年前から「なくなる」といわれています。なぜピンクダイヤモンドがなくなるのか、その理由をご存じでしょうか。

結論からいうと、「ピンクダイヤモンドの産出量が減ってきているから」です。ピンクダイヤモンドは主要鉱山であるアーガイル鉱山で採掘されており、世界でのシェア率は90%以上にものぼります。しかし、2020年にアーガイル鉱山が閉山。これにより、アーガイル鉱山からピンクダイヤモンドが採掘できなくなったのです。現在、無色透明のダイヤモンドと比較すると、ピンクダイヤモンドの産出量はわずか0.01%ほど。ピンクダイヤモンドの産出量が激減し、市場への流通量も減っています。そのため、「ピンクダイヤモンドがなくなる」といわれているのです。

なお、アーガイル鉱山で採れたピンクダイヤモンドすべてが「アーガイル産認定」を受けられるわけではありません。厳格な基準が設けられており、認定を受けるには定められた基準を突破しなければならないのです。具体的には、「GIA(Gemological Institute of America)」が定めているカラーグレード(色の濃さ)のうち、Faint(ほのかに・弱い)からFancy Vivid(上質で鮮やか)に該当していること。アーガイル鉱山で産出されたピンクダイヤモンドは、ほかの鉱山で採掘されたものより色が濃いのが特徴です。基準を満たしたピングダイヤモンドだけが「シンボルマーク」と「REPORTナンバー」が刻印され、APD証明を受けることができます。

主要鉱山であったアーガイル鉱山が閉山したことに伴い、ますます「APD証明」を取得したピンクダイヤモンドの価値が高まりを見せています。
今後も市場への流出量が増えることがないとされていることから、価値の上昇の見込みが非常に高く、現物資産として保有することへ注目が集まっています。

ピンクダイヤモンドのカラー評価基準

ピンクダイヤモンドのカラー評価基準

ピンクダイヤモンドの価値は、無色透明なダイヤモンドと同様に「4C(カラット・カラー・クラリティ・カット)」で決められます。ダイヤモンドの評価基準である4Cについては、以下の通りです。

カラット重さを表す要素です。1カラットは0.2グラムとされており、重ければ重いほど希少性が高くなります。
カラーダイヤモンドの色合いを表す要素です。無色透明に近ければ近いほど希少性が高まります。
クラリティダイヤモンドの透明度を表す要素です。内包物がどの程度含まれているのか、疵はあるのか、また大きさはどの程度なのかなどで品質が決定します。天然のダイヤモンドには少なからず内包物や疵が含まれており、少ないほうがよいとされています。
カットダイヤモンドの仕上がりのバランスを表す要素です。唯一、職人の技によって左右される要素で、ランクが最高位になればなるほどダイヤモンドが美しく輝きます。

ピンクダイヤモンドの価値は「色相(特徴となる色)」「色調(明るさや暗さ)」「飽和(深みや強さ)」によって決まり、ピンク色が濃く鮮やかなほどグレードが高くなります。

参照:カラーダイヤモンドレポート|GIA

GIAカラーグレーディングレポートとは

GIAカラーグレーディングレポートは、「カラーダイヤモンド グレーディングレポート」「カラーダイヤモンド起源レポート」「カラーダイヤモンド鑑別及び色の起源レポート」の計3種類あります。

それぞれのレポートの結果には、カラーダイヤモンドのグレード・色の起源(天然・処理)・カラット・クラリティを含む品質評価が記載されています。

カラーダイヤモンド鑑別及び色の起源レポート以外は、0.15カラット以上の裸石(ルース)でなければ鑑定することができません。それぞれのレポートごとに、記載内容や費用なども異なるため、必要なレポートを取得するようにしましょう。

「いずれなくなる」といわれているピンクダイヤモンドは現物資産として人気

現在、アーガイル鉱山以外に天然のピンクダイヤモンドを多く産出する鉱山は発見されていません。
そのため、2020年にアーガイル鉱山が閉山後、市場に流通するピンクダイヤモンドは年々減ってきています。これにより、ますますピンクダイヤモンドの価値は上昇し、今後も価値の上昇はとどまらないとされています。
ピンクダイヤモンドがなくなると入手が難しくなってしまうため、今のうちに新しい資産保有のひとつとしてピンクダイヤモンドを保有してみてはいかがでしょうか。

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