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授かり婚とデキ婚の違いとは?授かり婚を決めたらやるべきこと!

授かり婚とデキ婚の違いとは?授かり婚を決めたらやるべきこと!

2人の同意のもと結婚前に子どもを授かることを「授かり婚」といいます。同じような意味合いの言葉に「デキ婚」「できちゃった婚」がありますが、この2つの言葉と「授かり婚」はまったく異なる意味を持っているということはご存知でしょうか?

そこで今回は、授かり婚の定義と「デキ婚」「できちゃった婚」との違いを解説したうえで、授かり婚のメリット・デメリットや授かり婚を決めたらやるべきことなどをご紹介します。授かり婚は出産までの時間が限られているため、妊婦さんの体調に気をつけつつ、スピーディーに動くことが重要です。

どんな相違点があるの?授かり婚の定義とデキ婚との違い

授かり婚とは「2人の同意のもと結婚前に子どもを授かること」を指します。これまでは「デキ婚」「できちゃった婚」という言葉が広く使われていたため、これら2つと「授かり婚」を同意語だと認識している方もいるかもしれません。しかし実際には、「授かり婚」は「デキ婚」「できちゃった婚」と区別するために生まれた言葉だといわれています。

というのも、デキ婚は主に「2人が予期せずに子どもを妊娠してしまった状態から結婚に踏み切ったこと」を指しているといわれています。これに対して授かり婚は、「結婚前に子どもを授かることに対して2人が同意していること」を指しているようです。つまり、デキ婚やできちゃった婚とは妊娠・結婚に至るまでの考え方が大きく異なると考えられているのです。

近年は結婚に対する価値観の多様性から、授かり婚に対する理解も高まってきました。実際に授かり婚を経験したカップルの割合については後述しますが、年々増えてきているのは事実です。

しかし、授かり婚とデキ婚では妊娠・結婚に至るまでの考え方が異なるとしても、結婚前に子どもを授かっているという事実は同じであるため、少なからずネガティブな印象を持つ方もいるかもしれません。とくに一般的な順序を重んじるご年配の方には理解してもらえないこともあるため、授かり婚を希望する場合は周囲への配慮も忘れないようにしましょう。

先輩カップルのデータを確認!授かり婚(デキ婚)の割合はどれくらい?

では、実際に授かり婚(デキ婚)をした先輩カップルはどれほどいるのでしょうか?

厚生労働省「令和3年度「出生に関する統計」の概況人口動態統計特殊報告」によると、「結婚期間が妊娠期間より短い出生の嫡出第1子出生に占める割合」の全国における割合は18.4%であることがわかっています。つまり、5.5人に1人は授かり婚(デキ婚)ということになります。この結果から、妊娠の判明がきっかけで結婚の意思を固めることは、現代において決して珍しくないことだとわかります。

押さえておこう!授かり婚のメリット・デメリット

押さえておこう!授かり婚のメリット・デメリット

授かり婚のメリット・デメリットには、それぞれ以下のようなものがあげられます。

メリット

授かり婚のメリットとしては、主に「結婚までの期間が短くなる」「幸せが増える」の2つが挙げられます。

結婚までの期間が短くなる

授かり婚のメリットのひとつとして、結婚までの期間が短くなることが挙げられます。
授かり婚ではない場合、お互いに結婚する意思があっても期限がないため、お互いに行動に移さなければ結婚がどんどん後回しになってしまうこともあるでしょう。
しかし、授かり婚の場合は出産までの期間が限られているため、結婚までスピーディーに進めることができるのです。

幸せが増える

授かり婚のもうひとつのメリットとして、幸せが増えることも挙げられます。
結婚だけでも十分に幸せなことですが、授かり婚では結婚・出産とおめでたいことが続き、ダブルの幸せを味わうことができます。一気に家族が増えてさらに幸せを感じることができるでしょう。

デメリット

授かり婚のデメリットとしては、主に「ネガティブなイメージを持たれる可能性がある」「結婚式や新婚旅行が先延ばしになることもある」の2つが挙げられます。

ネガティブなイメージを持たれる可能性がある

結婚に対する価値観が多様化していることで、授かり婚に対する世間のイメージはポジティブになりつつあります。しかし、なかには「計画性がない」「順番が違う」などとネガティブなイメージを持っている方も……。大事なのは2人の気持ちなので、お互いに納得していればそれほど気にする必要はありませんが、ネガティブなイメージを持つ方もいるということは覚えておくとよいかもしれません。

結婚式や新婚旅行が先延ばしになることもある

「結婚するのなら結婚式や新婚旅行をしたい!」と考えている方もいるでしょう。しかし、授かり婚の場合は、赤ちゃんと妊婦さんの体のことを1番に考えなければなりません。そのため、妊娠週数や体調次第では結婚式や新婚旅行が実現できない可能性があります。
さらに、出産や育児にはお金がかかるため、金銭面で不安な場合は結婚式や新婚旅行を諦めなければならないことも……。
赤ちゃんと妊婦さんの健康・安全、これからの生活を考えると仕方のないことではありますが、完全に諦めるのではなく、子育てが落ち着いてから結婚式や新婚旅行を計画するのも一案です。後悔のないよう、しっかりと2人で話し合うことをおすすめします。

スケジュールをご紹介!授かり婚を決めたらやるべきこと

スケジュールをご紹介!授かり婚を決めたらやるべきこと

授かり婚を決めたら、どのようなことを行えばよいのでしょうか。
少しでも余裕を持って結婚と出産の準備を行うことができるよう、妊娠月数ごとのスケジュールをチェックしておきましょう。

【妊娠発覚】お互いの両親へ報告・挨拶

授かり婚を決意したら、お互いの両親へ報告・挨拶をしましょう。今後の関係を良好なものにするためにも、しっかりと両家への挨拶を行うことが大切です。
報告・挨拶の順番としては「女性の両親→男性の両親」が一般的です。無事にお互いの両親から了承を得たら、本格的に結婚・出産への準備を始めましょう。

また、両家の顔合わせも忘れてはいけません。結婚すると2人だけでなく、お互いの家族同士で付き合っていく必要があるため、挨拶の場を設けるようにしましょう。
両家の顔合わせは結納でもよいですし、カジュアルな食事会でも問題ありません。昨今は結納はせず顔合わせ食事会だけで済ませるカップルも多いので、妊娠中の女性の体調を考慮し進めていくことが大切です。

もし反対されてしまったら…

もしどちらかの両親から反対されてしまった場合、まずは結婚を考えていたものの、順番が逆になってしまったことについてきちんと謝罪しましょう。反対の理由はさまざまですが、「2人の将来の心配」「順番が違うことに対する怒り」などが挙げられます。
もし反対されても感情的にはならず、結婚に対する真剣な思いを伝えることが大切です。それでも反対された場合は、お互いに冷静に考えるためにも日を改めて伺うことをおすすめします。兄弟姉妹がいる場合は、味方になってもらうのも一案です。

なお、授かり婚での両親への挨拶のポイントなどについては、以下の記事でも詳しくご紹介しています。併せてご確認ください。

授かり婚・できちゃった結婚を両親に上手く報告するコツとは?タイミングやポイントをご紹介

【妊娠2カ月目】職場への報告

それぞれの両親への報告・挨拶が済んだら、次は職場へ報告をします。このときポイントとなるのは、まず上司にだけ伝えること。上司に報告する際は、「妊娠した」という事実だけを伝えるのではなく、仕事に影響する部分も細かく伝えておくことが大切です。
具体的には、たとえば「現在妊娠◯カ月目で、仕事を続けたいかどうか」「定期検診があり、遅刻・早退する可能性があるかどうか」「出産後はどのような働き方をしたいか」といったことがあげられます。
全体を取り仕切る上司に報告しておけば、業務量をさり気なく調整してくれたり、急な欠勤に対応してくれたりと、サポートしてくれるはずなので、身体に負担をかけることなく安心して業務に取り組めます。

なお、社内全体への報告については、上司と相談してよいタイミングを見計らいましょう。

【妊娠5カ月目】友人に報告

安定期に入ったら、友人にも妊娠していることを報告してもよいでしょう。しかし、友人のなかには子どもが欲しくてもなかなか授かることができないという方がいることも考えられます。報告する際は伝え方に注意するようにしてください。
さらに、仲のよいグループがある場合は、報告する人と報告しない人がいると今後の関係に影響を及ぼす可能性があります。もし「授かり婚を知られたくない」「結婚したことを知られたくない」などの理由で一部の友人にのみ報告する場合は、ほかの人にはいわないように伝えておく必要があるでしょう。

妊娠すると悪阻などで体調がすぐれない日が続くこともあるため、親しい友人には妊娠5カ月を待たずに早めに伝えても構いません。友人へ報告するタイミングについては、パートナーと相談して決めるとよいでしょう。

【妊娠2〜5カ月目】入籍手続き

入籍手続きは授かり婚かどうかを問わず、結婚するうえで欠かせないプロセスです。「入籍日(=結婚記念日)にこだわりたい」という方もいるかもしれませんが、授かり婚の場合は、身体への負担が少ないうちに済ませておくことをおすすめします。

このほか、入籍手続きを早めに済ませたほうがよい理由として、出生届には父親の名前が必要になることが挙げられます。もし出産後に入籍手続きを行う場合、出生届に父親の名前を記載することができません。出生届の提出は「産後14日以内」と決まっており、その間に入籍手続きを済ませれば父親の名前を記載できますが、産後の体調を考えると入籍届と出生届を両方出すのは難しい傾向にあるでしょう。出産前の体調がよいタイミングに入籍を済ませておくことをおすすめします。

入籍したらやるべき手続き

入籍して新姓になった場合は、以下の名義変更手続きが必要です。

・運転免許証
・マイナンバーカード
・パスポート
・銀行口座
・クレジットカード
・生命保険、社会保険
・携帯電話
・会員登録しているもの
・電気、ガス、水道

1日ですべてを終わらせようと無理するのは禁物なので、体調を考慮しながら名義変更を進めていきましょう。

なお、授かり婚のベストな入籍時期や出産後に入籍する際の注意点については、以下の記事で詳しくご紹介しています。併せてご確認ください。

はやめの入籍が吉!授かり婚のベストな入籍時期と結婚準備中にやるべきこと

【妊娠5〜7カ月目】結婚式を挙げるタイミングの決定

授かり婚の場合、結婚式を挙げるなら「妊娠5~7カ月の妊娠中期」のタイミングがよいといわれています。その理由は、妊娠初期に比べて体調が安定しているため。ただし「絶対に体調が安定している」というわけではないので、目安のひとつとして考え、女性の体調を考慮しながら決めることが大切です。なお、妊娠初期や妊娠後期(出産直前)は、できるだけ避けることをおすすめします。

授かり婚におすすめの挙式スタイルと式場の選び方

結婚式には、少人数ウェディングやフォトウェディングなどさまざまな選択肢があります。妊娠中に結婚式を挙げるなら、マタニティプランを用意している結婚式場を選ぶとよいでしょう。
さらに、マタニティ用ドレスはあるか、短いスケジュールでも対応してくれるかなどをチェックするのがおすすめです。

なお、妊娠中の結婚式については、以下の記事で詳しくご紹介しています。併せてご確認ください。

しっかり準備で当日も安心!授かり婚のウエディング計画

【妊娠5〜9カ月目】引越し

妊娠中は環境の変化によって体調を崩す恐れがあるため、安定期に入り落ち着いてから引越すのがおすすめです。引越し先がすでに決まっている場合は、近くの産院も探しておくようにしましょう。
もし引越し先が決まっていない場合は、産院から遠くない場所を選ぶことが大切です。というのも、妊娠23週(妊娠6カ月)までは4週間に1回だった妊婦検診が、妊娠24週(妊娠7カ月)になると2週間に1回、妊娠36週(妊娠10カ月)からは1週間に1回になるからです。
電車やバスで通院するとなると妊婦にとっては負担がかかるので、引越し先選びは十分注意しましょう。

また、お腹が大きくなると引越し準備も大変になります。妊娠後期になると体調面で安定はしてきますが、動きづらくなったり頑張りすぎるとお腹が張ったりするため、その点も考慮して引越し準備を進めましょう。

【妊娠8〜9カ月目】仕事の引継ぎと産休・育休の手続き

産前休業は出産予定日の6週間前から任意で取得が可能です。多くの方が出産予定日の1カ月前から産前休業を取得しているため、妊娠8カ月目に入ったら仕事の引継ぎを進めるようにしましょう。
余裕がある場合は引き継ぐ前に自分が抱えている仕事を整理し、誰が見てもわかるマニュアルを作成しておくのがおすすめです。そうすれば、あまり時間をかけずスムーズに引き継ぐことができます。また、ほかの方に自分の仕事を実際にやってもらううえでイレギュラーが発生することもあります。安心して休みに入るためにも、質問の時間を設けられるよう余裕を持って引継ぎをしましょう。

産前・産後休業に関しては、出産予定日の6週間前までに申請が必要です。育休は育休開始日の1カ月前までに申請しなければならないので、早めに手続きを済ませておきましょう。

【妊娠9〜10カ月目】出産・育児に向けて必要なものの準備

妊娠9〜10カ月目になると、いよいよ出産・育児に向けて必要なものを準備していかなければなりません。たとえば出産の際、産院によってはパジャマやスリッパの用意がないため自分で準備する必要があります。何が必要かは産院によって異なるため、あらかじめ確認しておくことをおすすめします。

赤ちゃんの準備に関しては、まず寝るスペースの確保が必要です。頭上や周囲に物がある場合は、片付けておきましょう。
このほか、ベビー服やおむつ、ミルク、哺乳瓶などの準備も必要です。事前にある程度準備しておくことで、出産後に「足りない」と困ってしまう事態を避けることができます。

なお、授かり婚をしたカップルの結婚準備スケジュールについては以下の記事でも詳しくご紹介しています。ぜひ併せてご覧ください。

できちゃった結婚(デキ婚)・授かり婚に必要な手続きは?結婚までの流れをご紹介

授かり婚で結婚生活がスタート!幸せに過ごすためのポイント

授かり婚をしたのち幸せに過ごすためには、以下でご紹介するポイントを押さえておくことが大切です。

授かり婚を否定しない

授かり婚を否定するのは望ましくありません。
そもそも、結婚前であっても子どもを授かるのは素敵なことです。とはいえ、心が不安定になることもあるかもしれません。そのときは「子どもを授かったことで、一生を添い遂げたいと思えるパートナーと結婚することができた」と、授かり婚をポジティブに捉えるようにしましょう。

子育てについて2人でよく話し合う

授かり婚の場合、結婚してすぐに子育てをすることになります。そのため、早いうちに「どう子育てをしていくか」について2人でよく話し合うことが大切です。何も話し合わないまま子育てが始まってしまうと、方向性の違いによりすれ違いが起きてしまう可能性があります。仲睦まじく毎日を過ごすためにも、最初のうちで子育ての方法について擦り合わせておきましょう。

夫婦・家族のイベントを大切にする

繰り返しになりますが、授かり婚の場合、婚約指輪や結婚指輪の購入、結婚式、新婚旅行などのプロセスを後回しにしなければならないことがあります。とはいえ、これらは夫婦・家族にとって大切なイベントでもあります。そのため、無事に出産を終えて子育ても落ち着いたタイミングで新たな家族も一緒にイベントに取り組むことをおすすめします。
とはいえ、妊娠期間中でもパートナーとお揃いで結婚指輪を身に着けたいという方も多いと思います。そんな花嫁の願いをかなえられるのが、「授かりんぐ」サービスです。サイズや準備の流れで諦めてしまう方もいらっしゃると思いますが、悩みを解決できるサービスのひとつとしてご検討ください。

なお、授かり婚における婚約指輪・結婚指輪の購入については以下の記事でご紹介していますので、ぜひ併せて読んでみてください。

授かり婚(デキ婚)のとき婚約指輪は必要?購入のタイミングとは?

不安を抱え込まない

妊娠・出産・結婚と、大きな出来事が一度に訪れると不安が募ることもあるかもしれません。そのときは1人で抱え込まずに、パートナーに相談することをおすすめします。誰かに自分の不安を打ち明けることには、気持ちを晴れやかにしたり解決策を編み出せたりと、さまざまなメリットがあります。明るく楽しい結婚生活を送るためにも、少しでも不安を感じたらパートナーに相談するようにしましょう。

授かり婚はとてもおめでたい幸せなこと

現代において、授かり婚は決して珍しいことではなく、世間的にもポジティブに捉える方が増えてきています。そのため、もし「結婚と同時に子どもを授かりたい」「子どもと一緒に結婚生活を送りたい」というのであれば、2人で相談して授かり婚を検討してみてもよいかもしれません。この機会にパートナーと話し合ってみてはいかがでしょうか。

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