2017.10.07(土)

ダイヤモンド

意外と簡単に割れるダイヤモンド!その仕組みと予防策

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一般にダイヤモンドは非常に硬い物質だと思われています。その認識自体は間違いではないのですが、それではダイヤモンドが絶対に割れないというと、そういうわけではありません。それどころか、日常生活のなかで意外と簡単に割れたり、欠けたりすることがあるのです。
大事な結婚指輪や婚約指輪のダイヤモンドがそんなことになってしまわないように、ダイヤモンドと硬さの関係について解説をしていきます。

ハンマーで叩いただけで割れてしまうダイヤモンド

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物質の硬さは通常モース硬度という単位で表され、天然の鉱物のなかではダイヤモンドが最高位にランクインしています。したがって、日常生活に存在する物質のなかでは、ダイヤモンドが一番硬いと言えるのです。
ところが、意外なことに、そんなダイヤモンドもハンマーで叩くと簡単に割れてしまいます。ちなみに、鉄などの金属のモース硬度はダイヤモンドよりはるかに下です。それなのに、ハンマーでなぜダイヤモンドが割れてしまうかというと、モース硬度というのは硬さの絶対尺度というわけではないからです。硬さという概念には色々な尺度があります。たとえば、叩いても割れないとか曲げようとしても曲がらないなどといったことも硬さの一要素です。そして、モース硬度というのはキズのつきにくさを表した単位にすぎません。叩いて割れるかどうかとは無関係なのです。

翡翠はダイヤモンドより硬い?見方によって変わる硬さの概念

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傷か付きにくいことを表すモース硬度に対して、破壊に耐える力を靭性と言います。これが強いほど力を加えても割れにくいというわけです。
ちなみに、宝石のなかでこの靭性が強いのは何かというと、トップクラスに位置するのはルビー、サファイア、翡翠になります。なんと、モース硬度では水晶と同程度の硬さにすぎなかった翡翠が、割れにくさという点ではダイヤモンドよりも優れているのです。そして、この3つの下にくるのがダイヤモンドで、以下はアレキサンドライト、エメラルド、アクアマリンなどが続きます。
ダイヤモンドも宝石のなかでは靭性はあるほうですが、それもハンマーで叩くと簡単に砕けてしまいます。こうして見ると、ダイヤモンドが硬いという話はあくまでも一面的な話に過ぎないことがわかります。

ダイヤモンドのアキレス腱である「へき開面」

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ダイヤモンドは正八面体の結晶でできており、結晶内部は分子の相互結合が非常に強固になっています。そのため、ダイヤモンドのモース硬度は高いのですが、八面体の一面のみに結合の緩い部分があるのです。それを「へき開面」と言い、その面に対して平行に力を加えることで、比較的簡単にダイヤモンドを割ることができます。したがって、ダイヤモンドを加工する際には、まず「へき開面」を探して、その方向に沿って切断や加工を行っているわけです。しかし、そうした性質は加工を容易にする一方で、ダイヤモンドをどこかにぶつけた際に、欠けや内部亀裂を引き起こす原因にもなっています。

ダイヤモンドの割れや欠けを防ぐ方法

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ダイヤモンドはハンマーで叩いたりしなくてもあっけなく欠けたり、割れたりします。たとえば、うっかり地面に落としたり、何か硬いものとぶつかったりした場合です。それを防ぐためには力仕事をしたり、家事などで忙しく動き回ったりするときは指輪を外しておくことが大切です。また、ダイヤモンドは鋭くとがった部分があるものほど欠けやすいという性質があります。したがって、購入の際に鋭点や鋭角のあるダイヤモンドを避けるのも一つの手です。さらに、すでに欠けているダイヤモンドは着用しないようにしましょう。一度欠けて鋭いエッジができると、そこから新たな欠けが生じ、事態を悪化させてしまうこともあります。そういう場合は修繕が終わるまで着用を控えるのが賢明です。

ダイヤモンドに関する正しい知識を学ぼう!

ダイヤモンドはめったなことでは傷はつかず、その優れた性質が高い価値にもつながっています。しかし、割れや欠けに関してはその限りではありません。ダイヤモンドは衝撃に対しては決して強いわけではなく、たやすく破損してしまうのです。それを知らずに乱雑に扱っていると、記念の指輪もその価値を失ってしまうことになりかねません。そうした事態を防ぐためには、ダイヤモンドに対する正しい知識を学び、その扱いに十分注意を払うことが大切です。

 
Writer bijoupiko

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