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キュービックジルコニアと天然ダイヤモンドは輝きが似ているため、見た目だけではほとんど区別がつきません。しかし、この2つの宝石はまったくの別物であるため、混同しないようキュービックジルコニアについて知っておくようにしましょう。
そこで今回は、キュービックジルコニアの特徴やダイヤモンドとの違い、生成方法や天然ダイヤモンドとの見分け方などをご紹介します。また、キュービックジルコニアをきれいに保つためのお手入れ方法もまとめているので、ぜひご覧ください。
キュービックジルコニアとは、ジルコニアに酸化カルシウムや酸化イットリウム、酸化マグネシウムなどを混ぜ合わせて作られた宝石のことです。
ダイヤモンドとよく似ていることから「人工ダイヤモンド」とも呼ばれていますが、まったくの別物です。
さらに、キュービックジルコニアとダイヤモンドとでは石言葉も異なります。
キュービックジルコニアが持つ石言葉は「苦しみから救い平和をもたらす」「ポジティブさを取り戻す」「目標達成」など。
一方、ダイヤモンドの石言葉は「永遠の愛」「潜在能力の開花」などです。
以下では、キュービックジルコニアとダイヤモンドの違いを表にまとめています。
ダイヤモンド | キュービックジルコニア | |
名称(別名) | 金剛石 | 人工ダイヤモンド・模造ダイヤモンド |
原産地 | 南アフリカ・ブラジル・インドなど | 人工 |
輝き | 虹色の輝きが強いもの・少ないものがある なかでも白・青の輝きが目立つ | 虹色の輝きが極端に強い なかでも赤の輝きが目立つ |
価値 | 希少価値が高い | 大量生産が可能で価値が低い |
硬さ | 非常に硬い | 硬い |
光の屈折率 | 2.4前後 | 2.1前後 |
では、キュービックジルコニアにはどのような特徴があり、どれくらいの価値があるのでしょうか?
キュービックジルコニアの特徴には、「硬度が高い」という点が挙げられます。天然ダイヤモンドに比べると硬さは劣りますが、トパーズや水晶などの天然の宝石よりも硬いので簡単に割れたり欠けたりする心配はありません。そのため、日常使いしやすい宝石であると言えます。
このほか、見た目の美しさもキュービックジルコニアの特徴のひとつです。
見た目は天然のダイヤモンドによく似ていて、プロの鑑定士でなければ見た目だけでキュービックジルコニアであることを判断するのは難しい傾向にあります。というのも、天然のダイヤモンドはカラット・クラリティ・カット・カラーを評価する4Cでランク付けされています。キュービックジルコニアを4Cで評価することはありませんが、人工的な宝石であるため、どの項目においても精巧に作られているのです。
そのため、なかには「ジュエリーショップで選び間違えないか心配……」という方もいるのではないでしょうか。しかし、ジュエリーショップでは「キュービックジルコニア」または「CZダイヤモンド」と表記されるため、ダイヤモンドと間違えることはほとんどないでしょう。
キュービックジルコニアは、天然ダイヤモンドに比べると高額ではありません。その価格差は天然ダイヤモンドの約100〜500分の1といわれており、リーズナブルな価格で購入することができます。
価格帯からわかるように、キュービックジルコニアは天然ダイヤモンドほどの価値はありませんが、手に入れやすい宝石です。カラーバリエーションも豊富なので、好きな色のキュービックジルコニアを購入することで日常使いとして楽しむことができるでしょう。
「見た目がほとんど同じならどちらでもいいのでは?」という方もいるでしょう。
天然のダイヤモンドではなく、キュービックジルコニアを選ぶことでどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?以下で詳しく解説します。
キュービックジルコニアを選ぶメリットは、「ダイヤモンドと比べるとリーズナブル」ということが挙げられます。宝石を贅沢にあしらったデザインや大きな宝石をあしらったデザインの場合、天然のダイヤモンドを使用すると高額になってしまいます。
しかし、キュービックジルコニアならリーズナブルなため、贅沢にあしらっても、大きな粒をあしらってもダイヤモンドほど高額になることはありません。さらに人工石のため大きさのバリエーションも多く、好みのサイズを選ぶことができます。見た目はほとんど同じのため、もし小さなサイズを選んでも十分な輝きが得られるでしょう。
このほか、キュービックジルコニアは「カラーバリエーションが豊富」というのも魅力のひとつです。人工的に作っている宝石なので、金属元素を混合することによりピンクやオレンジなどさまざまなカラーバリエーションが実現します。
見た目は天然のダイヤモンドに遜色ないキュービックジルコニアですが、なかにはその輝きに人工っぽさを感じる方もいるようです。しかし、プロの鑑定士でなければほとんど違いはわからないため、「人工っぽさは気にならない」という場合は、それほどデメリットに感じることはないでしょう。
このほか、もうひとつのデメリットとして「価値が低い」ということが挙げられます。先述したように、キュービックジルコニアは人工的に大量生産できる宝石であるため、天然のダイヤモンドほどの価値はありません。そのため、天然のダイヤモンドにこだわらない場合は、「安く購入できる」というメリットを大きく感じる方もいるでしょう。
キュービックジルコニアなどの人工ダイヤモンドは、主に以下の2つの方法で製造されています。
1つ目が「高圧高温法(HPHT)」です。
天然ダイヤモンドは、地球の奥深くで高温・高圧力によって長い年月をかけて生み出されます。しかし、キュービックジルコニアなどの人工ダイヤモンドは天然ダイヤモンドが生成される環境を模倣した装置を使用します。これにより、短期間でキュービックジルコニアなどの人工ダイヤモンドを生成することができるのです。
2つ目が「化学気相蒸着法(CVD)」です。天然ダイヤモンドの生成方法とは異なり、真空装置を使用して人工ダイヤモンドを生成する方法です。高温・低圧の真空装置内でメタンガスの分子である炭素と水素に分解したのち、ダイヤモンドの種結晶に添付させて人工ダイヤモンドの結晶を生成します。
このほか、キュービックジルコニアなどの人工ダイヤモンドを生成する方法には、超音波を使った方法や爆発の圧力を利用する方法などもありますが、一般的には上述した2つの方法で生成されています。
キュービックジルコニアと天然ダイヤモンドは似ているので、素人目で判断するのは難しいものです。しかし、以下の方法を試すことで見分けることができます。
熱伝導率が高い天然ダイヤモンドは、息を吹きかけると表面が曇ってもすぐ透明な状態に戻ります。その点、キュービックジルコニアは天然ダイヤモンドのように熱伝導率が高いわけではないので、息を吹きかけるとしばらく曇ったままの状態になります。
曇りがすぐに取れる場合は天然ダイヤモンド、しばらく曇ったままの場合はキュービックジルコニアの可能性が高いといえるでしょう。
天然ダイヤモンドの特性には油に馴染む「親油性(しんゆせい)」があり、油性ペンで線や印を描くことが可能です。しかし、キュービックジルコニアは天然ダイヤモンドほどの親油性はないため、油性ペンを弾いてしまうことがあります。
油性ペンで描ける場合は天然ダイヤモンド、油性ペンで描けない場合はキュービックジルコニアの可能性が高いといえますが、この方法は宝石を汚してしまうだけでなく、キュービックジルコニアの品質によって結果が変わることもあるので、天然ダイヤモンドとキュービックジルコニアを見分ける方法としてはあまり現実的ではありません。
天然ダイヤモンドの場合、キュービックジルコニアに比べて光の屈折率が高く、乱反射するため線や文字を透かしてみることはできません。一方で、キュービックジルコニアは線や文字を確認することができます。
線や文字を描いた紙の上に宝石を置いて上から覗き、線や文字が見えない場合は天然ダイヤモンド、見える場合はキュービックジルコニアの可能性が高いでしょう。
天然ダイヤモンドは、キュービックジルコニアに比べると虹色の輝きは強くありません。しかし、キュービックジルコニアは虹色の輝きが強いのが特徴です。そのため、虹色の輝きの度合いによって見分けることができます。
しかし、素人がこの方法で天然ダイヤモンドかキュービックジルコニアかを見分けるのは難しいかもしれません。
なお、ここではキュービックジルコニアと天然ダイヤモンドの見分け方について解説しましたが、以下の記事では人工ダイヤモンドと天然ダイヤモンドの見分け方を解説しています。ぜひ、チェックしてみてください。
人工ダイヤモンドと天然ダイヤモンドどちらを選ぶ?違いや値段差についてご紹介
キュービックジルコニアは、天然ダイヤモンドと同様、汚れが付着したままになるとその輝きが鈍くなってしまいます。いつまでもきれいな状態で維持できるように、適切なお手入れ方法を押さえておきましょう。
日常のお手入れは、柔らかいクロスを使用した乾拭きのみで問題ありません。
キュービックジルコニアのジュエリーは身に着けていると皮脂汚れが付着するため、外したあとは柔らかいクロスで汚れを拭き取るようにしましょう。
もし汚れが落としづらく輝きが鈍くなっているようであれば、中性洗剤を用いてお手入れを行うのがおすすめです。コップや洗面器などに水またはぬるま湯を入れ、その中に食器用洗剤などの中性洗剤を数滴垂らします。そこにキュービックジルコニアのジュエリーを浸して汚れが浮くのを待ち、しばらくして柔らかいブラシで軽く擦って汚れを落とします。仕上げにきれいな水で洗い流して、タオルで優しく水気を拭き取ったらしっかりと乾燥させましょう。
ただし、キュービックジルコニアのジュエリーに使用している素材によっては、ご紹介したお手入れ方法が適していないこともあります。その場合は、無理に自身でお手入れしようとせず、購入したジュエリーショップでクリーニングを行ってもらうようにしてください。
天然ダイヤモンドとほとんど変わらない輝きを放つキュービックジルコニア。人工ダイヤモンドでありながら硬度が高く、丁寧に扱うことによって美しい輝きを長く堪能することができます。さらに、天然ダイヤモンドと違ってリーズナブルな価格で購入できるだけでなく、カラーバリエーションやサイズが豊富なため、好みに合う色・大きさを見つけてオシャレを楽しむことができるでしょう。
ただし、リーズナブルな価格で購入できる人工ダイヤモンドであるため、婚約指輪・結婚指輪にはキュービックジルコニアが喜ばれない可能性があります。そのため、ブライダルリングを選ぶ際はダイヤモンドなどのより特別な宝石を選んでみてはいかがでしょうか。
なお、アクセサリーとジュエリーの違いに関しては以下の記事でご紹介しているので、併せてご覧ください。
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